JR常磐線沿線の住みやすさ・家賃相場ガイド|おすすめ駅5選と通勤事情【2026年版】

JR常磐線沿線の住みやすさ・家賃相場ガイド|おすすめ駅5選と通勤事情【2026年版】

JR常磐線とは?──東京と北関東・東北を結ぶエメラルドグリーンの大動脈

JR常磐線は、東京都荒川区の日暮里駅から千葉県北西部・茨城県・福島県を経由し、宮城県の岩沼駅までを結ぶ全長343.7 km・80駅を擁するJR東日本の幹線路線です。列車運行上は上野駅〜仙台駅間を走り、首都圏の通勤路線と地方都市間輸送の二つの顔を持つ、東日本を代表するロングラインです。

ラインカラーは快速電車がエメラルドグリーン(#00B261)、中距離電車(特別快速・普通)がブルー(#0071C5)、各駅停車(千代田線直通)がグレー(#9E9E9F)と、系統ごとに色分けされています。路線記号は快速電車がJJ、各駅停車がJL。開業は1889年(明治22年)で、130年以上の歴史を持つ東京北東方面の基幹路線です。

2015年の上野東京ライン開業により品川駅まで直通運転が実現し、沿線の交通利便性は飛躍的に向上しました。北千住〜取手間は複々線区間で快速と各駅停車が並走し、本数・速度ともに充実。「東京に近いのに家賃が安い」穴場路線として、コストパフォーマンスを重視する層から根強い支持を集めています。

路線の基本情報

項目内容
運営事業者JR東日本(東日本旅客鉄道)
路線記号JJ(快速)/ JL(各駅停車)
ラインカラーエメラルドグリーン(快速)/ブルー(中距離)/グレー(各停)
正式区間日暮里〜岩沼(343.7 km・80駅)
首都圏通勤区間品川〜取手(上野東京ライン直通)・綾瀬〜取手(各停・千代田線直通)
軌間1,067 mm(狭軌)
電化方式直流1,500 V(取手以南)/交流20,000 V 50 Hz(取手以北)
最高速度130 km/h(品川〜日立間)
車両E231系(快速)、E233系2000番台(各停)、E531系(中距離)、E657系(特急ひたち・ときわ)
列車種別特急・特別快速・快速・各駅停車
複々線区間北千住〜取手(快速線+緩行線)
開業1889年1月16日/全通 1905年

沿線の家賃相場比較──品川9.4万円から取手3.5万円の大グラデーション

常磐線は首都圏随一の「家賃グラデーション」を持つ路線です。上野東京ラインで直通する品川・東京・上野エリアから、千葉県の松戸・柏、茨城県の取手・土浦まで、家賃帯は都心の10万円超から郊外の3万円台へ劇的に変化します。特に北千住を超えた千葉県エリアでは急激にコストが下がり、都心通勤圏でありながら4〜6万円台で住める駅が多数存在するのが魅力です。

駅名平均家賃(万円)上野駅への所要時間
品川9.4約22分(上野東京ライン)
上野8.5
日暮里7.9約4分
三河島7.8約6分
南千住8.0約8分
北千住7.3約11分
綾瀬6.2約16分
亀有6.2約20分
金町5.9約23分
松戸6.2約20分(快速)
新松戸4.6約28分
4.7約32分(快速)
我孫子5.0約37分
取手3.5約40分(快速)
土浦4.0約65分(特別快速)
水戸4.0約70分(特急ときわ)

※出典:SUUMO 家賃相場(2026年1月10日更新)。ワンルーム・1K・1DKの掲載データに基づく平均値。物件の条件や時期により変動します。

通勤・通学の利便性──混雑率データと所要時間

国土交通省が2025年7月に発表した2024年度データによると、首都圏JR路線の平均混雑率は139%です。常磐線の混雑率は以下のとおりで、首都圏の主要路線のなかでは「やや楽〜平均的」なポジションにあります。

系統最混雑区間時間帯混雑率
常磐線快速+中距離電車三河島→日暮里7:35〜8:35138%
常磐線各駅停車(千代田線直通)亀有→綾瀬7:19〜8:19123%

快速の138%は「つり革がほぼ埋まり、ドア付近はやや窮屈」な程度。中央線快速(161%)や埼京線(163%)と比べると明確にゆとりがあります。各駅停車は千代田線直通で大手町・表参道方面に乗り換えなしで通えるうえ、混雑率123%と座れる可能性もあるレベルです。

常磐線の大きな強みは「複々線+上野東京ライン直通」の組み合わせです。快速と各停の2ルートに加え、上野東京ラインで東京・品川方面、千代田線直通で大手町・霞ケ関・表参道方面と、都心へのアプローチが多彩。通勤先に合わせたルート選択が可能です。

区間種別所要時間(目安)
北千住→上野快速約11分
松戸→上野快速約20分
柏→上野快速約32分
取手→上野快速約40分
松戸→東京上野東京ライン約26分
柏→品川上野東京ライン約48分
松戸→大手町各停→千代田線直通約35分
土浦→上野特別快速約65分
水戸→品川特急ときわ約80分

※出典:JR東日本時刻表・NAVITIME・Jorudan(2026年2月時点の平日ダイヤ)。列車種別や時間帯によって変動します。

乗り換え利便性──5路線以上が交差する北千住が最大のハブ

常磐線沿線は、首都圏有数の交通結節点を複数擁しています。特に北千住駅は東京メトロ千代田線・日比谷線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレスと合わせて5路線が乗り入れる巨大ターミナルです。

駅名接続路線
品川山手線、京浜東北線、東海道線、横須賀線、東海道新幹線、京急本線
東京山手線、中央線、京浜東北線、東海道線、横須賀・総武快速線、京葉線、東北・上越・北陸新幹線、東京メトロ丸ノ内線
上野山手線、京浜東北線、宇都宮線、高崎線、東北・上越・北陸新幹線、東京メトロ銀座線・日比谷線、京成本線
日暮里山手線、京浜東北線、京成本線(成田空港直通)、日暮里・舎人ライナー
北千住東京メトロ千代田線・日比谷線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス
綾瀬東京メトロ千代田線
新松戸JR武蔵野線
東武アーバンパークライン(野田線)
我孫子JR成田線(成田方面)
取手関東鉄道常総線

上野東京ライン直通の恩恵で、東京駅・品川駅へ1本でアクセスできるのは大きなアドバンテージ。日暮里駅では京成スカイライナーに乗り換えれば成田空港まで約36分と、出張や海外旅行の多い方にも便利です。

おすすめ駅 TOP 5

1位:北千住(きたせんじゅ)── 家賃 7.3万円 / 上野へ快速約11分

5路線が交差する東京東部最大級のターミナル。ルミネやマルイに加え、千住の宿場町由来の商店街も健在で、大型商業と下町情緒が共存する独特の魅力があります。東京電機大学をはじめ大学キャンパスも集積し、若い活気に満ちた街です。東口では29階建てタワーマンション計画が進行中で、今後さらに発展が見込まれます。詳しくは足立区の住みやすさガイドをご覧ください。

2位:松戸(まつど)── 家賃 6.2万円 / 上野へ快速約20分

千葉県北西部の中核都市で、快速停車駅。上野まで快速20分・東京駅まで上野東京ライン26分とアクセス抜群ながら、家賃は6万円台と23区内より大幅に抑えられます。駅改良工事が進行中で2026年春に東西通路が拡幅、2027年春には新駅ビルが開業予定。街の利便性が一段と向上します。詳しくは松戸市の住みやすさガイドをご覧ください。

3位:柏(かしわ)── 家賃 4.7万円 / 上野へ快速約32分

常磐線と東武アーバンパークラインが交差する千葉県有数のターミナル駅。駅周辺には高島屋・ステーションモール・ドン・キホーテなど商業施設が林立し、「千葉の渋谷」とも称される若者の集まるエネルギッシュな街です。西口北地区ではトリプルタワーマンション(地上40階前後×3棟)を含む大規模再開発が計画中で、街の将来性は沿線随一。詳しくは柏市の住みやすさガイドをご覧ください。

4位:亀有(かめあり)── 家賃 6.2万円 / 上野へ約20分

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の舞台として全国的に知名度が高い下町駅。アリオ亀有を筆頭に日常の買い物環境が充実しています。常磐線各駅停車で千代田線に直通し、大手町まで1本で通えるのが大きな利点。23区内でありながら家賃6万円台という破格のコスパが光ります。詳しくは葛飾区の住みやすさガイドをご覧ください。

5位:取手(とりで)── 家賃 3.5万円 / 上野へ快速約40分

常磐線快速の始発駅で、朝ラッシュ時に座って通勤できる可能性が高い貴重な駅。家賃3.5万円は沿線最安クラスで、都内の半額以下という驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。茨城県ながら上野まで40分・品川まで約55分で到着し、「座って通えるベッドタウン」を求める方に最適です。詳しくは取手市の住みやすさガイドをご覧ください。

沿線の再開発・将来性

常磐線沿線では現在、複数の大型再開発プロジェクトが同時進行しており、今後数年で沿線の街並みが大きく変わることが予想されます。

三河島駅前北地区再開発(荒川区)──旧真土小学校跡地(約1.5 ha)に、地上43階・高さ約160 mの超高層複合タワーが建設されます。住宅のほか商業施設、子育て支援施設、多目的アリーナを整備。2026年4月着工、2029年12月竣工予定。常磐線沿線では最大級の再開発で、荒川区のランドマークとなる計画です。

北千住駅前地区再開発(足立区)──東口に直結する地上29階・高さ約123 mのタワーを計画。1〜4階に商業施設・子育て支援施設、5〜9階にホテル(約160室)、10〜29階に分譲マンション(約250〜300戸)を配置。駅直結の利便性と複合機能が注目されています。

松戸駅改良事業(松戸市)──JR東日本と新京成電鉄による大規模駅改良工事が進行中。東西通路の拡幅(2026年春完成予定)、新駅ビルの建設(2027年春開業予定)が計画されており、駅の回遊性と商業機能が大幅に強化されます。東口では市役所移転を含む新拠点ゾーンの整備も進行中です。

柏駅西口北地区再開発(柏市)──三井不動産を事業協力者として、地上40階前後のタワーマンション3棟を含む延床面積約25万m²の大規模複合開発が計画されています。2028〜2030年頃の完成を目指しており、柏駅前の景観が一変する見込みです。また東口でも旧そごう柏店跡地を柏市が取得し、公共施設を含む新たな拠点整備が検討されています。

こんな方におすすめ

常磐線沿線は、都心へのアクセス力とコストパフォーマンスの両立を最も実現しやすい路線のひとつです。上野東京ライン直通で品川・東京・上野方面へ、千代田線直通で大手町・霞ケ関・表参道方面へとダブルアクセスが可能な点は、他路線にない大きな強みです。

以下のような方に常磐線沿線は特におすすめできます。上野・東京・大手町・品川エリアへ通勤するビジネスパーソンで、家賃を抑えつつ通勤時間も30〜40分以内に収めたい方。快速の始発駅(取手・我孫子)から座って通勤したい方。千代田線直通を活用して霞ケ関・表参道方面の職場に乗り換えなしで通いたい方。大規模再開発の恩恵で将来の資産価値向上を期待したい方。そして、下町の温かなコミュニティと充実した商店街が身近にある暮らしを楽しみたい方。いずれのニーズにも、常磐線沿線は有力な候補になるでしょう。

まとめ・お問い合わせ

JR常磐線は、エメラルドグリーンの快速電車が象徴する東京北東方面の大動脈です。品川9.4万円から取手3.5万円まで首都圏随一の家賃グラデーションを持ち、混雑率も快速138%・各停123%と首都圏平均(139%)を下回る水準。複々線区間と上野東京ライン+千代田線直通のダブルアクセスにより、通勤先に合わせた柔軟なルート選択ができるのも大きな魅力です。三河島43階タワー、北千住29階タワー、松戸駅改良、柏トリプルタワーと大型再開発が目白押しの沿線は、今後さらなる街の進化が期待されます。

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免責事項・出典

本記事の情報は2026年2月時点で公開されているデータに基づいて作成しています。家賃相場は SUUMO(2026年1月10日更新分)の掲載データから算出した平均値であり、実際の賃料は物件の条件・時期によって異なります。混雑率は国土交通省「都市鉄道の混雑率調査結果」(2025年7月29日発表・2024年度実績)に基づきます。所要時間はJR東日本時刻表・NAVITIME・Jorudan等の情報を参考にした目安であり、ダイヤ改正や運行状況により変動します。再開発情報は各行政機関(荒川区・足立区・松戸市・柏市)および三井不動産等のプレスリリースならびに報道記事に基づいていますが、計画の変更・延期の可能性があります。最新の正確な情報は各公式サイトをご確認ください。

出典:SUUMO家賃相場(https://suumo.jp/chintai/soba/)|国土交通省 混雑率データ(https://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo04_hh_000138.html)|JR東日本 ダイヤ情報|千葉県鉄道輸送の現状(https://www.pref.chiba.lg.jp/koukei/tetsudou/konzatsu.html)|各再開発事業プレスリリース

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