JR南武線沿線の住みやすさ・家賃相場ガイド|おすすめ駅5選と通勤事情【2026年版】

JR南武線沿線の住みやすさ・家賃相場ガイド【2026年版】
鮮やかなイエローの車体でおなじみのJR南武線は、神奈川県川崎市の川崎駅と東京都立川市の立川駅を結ぶ全長35.5kmの路線です。多摩川に沿って南北に走るこの路線は、東急東横線・小田急線・京王線・中央線など首都圏の主要私鉄と次々に交差するため、「縦の大動脈」として通勤・通学に欠かせない存在になっています。近年は武蔵小杉や登戸などで大規模再開発が進み、沿線全体の資産価値が上昇傾向にあります。家賃4万円台から7万円台まで幅広い選択肢があり、ライフスタイルに合わせた駅選びができるのも大きな魅力です。
JR南武線の基本情報
JR南武線は1927年(昭和2年)3月9日に南武鉄道として開業し、戦後の1944年に国有化されました。路線記号はJN、ラインカラーはイエロー(#FFD400)です。現在はE233系8000番台の6両編成が運行しており、日中は快速電車も設定されています。川崎市内を縦断するため15駅が川崎市に属しており、「川崎市民の通勤路線」としても親しまれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | JR東日本 |
| 路線記号 / ラインカラー | JN / イエロー #FFD400 |
| 区間 | 川崎 ― 立川(本線 35.5 km) |
| 駅数 | 26駅(本線) |
| 車両 | E233系8000番台(6両編成) |
| 開業 | 1927年3月9日 |
| 運賃例(IC) | 川崎→武蔵小杉 168円 / 川崎→登戸 330円 / 川崎→立川 660円 |
沿線の家賃相場比較(1R・1K・1DK)
南武線は川崎側のターミナル駅周辺で家賃がやや高く、多摩エリアの中間駅に向かうほど手頃になる「V字カーブ」が特徴です。交通利便性の高い武蔵溝ノ口が沿線最高値の7.0万円、一方で多摩エリアの矢野口は4.0万円と、同じ路線でも3万円の開きがあります。
| 駅名 | 家賃相場 | エリア特性 |
|---|---|---|
| 川崎 | 6.5万円 | ターミナル駅、大型商業集積 |
| 尻手 | 6.7万円 | 川崎駅至近の穴場 |
| 矢向 | 5.8万円 | 横浜市鶴見区、落ち着いた住宅街 |
| 鹿島田 | 6.0万円 | 新川崎駅徒歩圏のデュアルアクセス |
| 武蔵小杉 | 6.3万円 | 再開発の中心、多路線ハブ |
| 武蔵中原 | 6.2万円 | 大手企業事業所が集積 |
| 武蔵新城 | 6.1万円 | 商店街が充実した生活者の街 |
| 武蔵溝ノ口 | 7.0万円 | 沿線最高値、東急田園都市線接続 |
| 久地 | 5.5万円 | 大規模複合開発が進行中 |
| 登戸 | 5.8万円 | 小田急線接続、再開発で変貌中 |
| 中野島 | 5.0万円 | 多摩川近く、穏やかな住宅地 |
| 稲田堤 | 5.0万円 | 京王相模原線接続、よみうりランド近隣 |
| 矢野口 | 4.0万円 | 沿線最安値、稲城市の緑豊かな環境 |
| 稲城長沼 | 4.2万円 | 南多摩エリアの穴場 |
| 府中本町 | 5.2万円 | 武蔵野線乗換、大國魂神社の門前 |
| 分倍河原 | 4.8万円 | 京王線接続で新宿直通可 |
| 西府 | 4.2万円 | 2009年開業の新駅、新興住宅地 |
| 立川 | 5.2万円 | 中央線ターミナル、大型商業集積 |
※ 出典:SUUMO 家賃相場データ(2026年1月10日更新)。1R・1K・1DK、マンション・アパート含む平均値。
通勤・通学の利便性
混雑率
2024年度の国土交通省調査によると、南武線の最混雑区間は武蔵中原→武蔵小杉(7:30〜8:30)で混雑率は153%です。これは「肩が触れ合い、ドア付近に人が集中する」レベルに相当します。ただし、コロナ前の2019年度(182%)と比較すると大幅に改善しており、テレワークの定着が影響しています。川崎方面行き(下り)は比較的空いており、立川方面への通勤者にとっては快適な通勤環境です。
主要駅への所要時間
| 出発駅 | 行き先 | 所要時間(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 川崎 | 立川 | 約42分(快速)/ 約58分(各停) | 直通・乗換なし |
| 川崎 | 武蔵小杉 | 約11分 | 各停 |
| 川崎 | 武蔵溝ノ口 | 約21分 | 各停 |
| 川崎 | 登戸 | 約29分(各停)/ 約22分(快速) | 快速停車駅 |
| 武蔵小杉 | 立川 | 約26分(快速)/ 約47分(各停) | 直通 |
| 武蔵小杉 | 渋谷 | 約13分 | 東急東横線乗換 |
| 武蔵小杉 | 品川 | 約11分 | 横須賀線乗換 |
| 武蔵溝ノ口 | 渋谷 | 約16分 | 東急田園都市線乗換 |
| 登戸 | 新宿 | 約18分 | 小田急線乗換 |
| 分倍河原 | 新宿 | 約30分 | 京王線乗換 |
乗換利便性
南武線最大の強みは、首都圏の東西を走る主要路線と次々に接続する点です。川崎駅ではJR東海道線・京浜東北線に、武蔵小杉駅では東急東横線・目黒線・横須賀線・湘南新宿ラインに乗り換えられます。武蔵溝ノ口駅は東急田園都市線と接続し渋谷へ直通、登戸駅は小田急線で新宿へ約18分です。さらに稲田堤駅で京王相模原線、府中本町駅でJR武蔵野線、分倍河原駅で京王線、立川駅でJR中央線・多摩モノレールと接続します。この「乗換の多さ」こそが南武線沿線の不動産価値を支える最大の要因といえるでしょう。
おすすめ駅TOP5
1位:武蔵小杉駅 ― 多路線ハブ × 大規模再開発の中心地
家賃 6.3万円東京駅約18分渋谷約13分
南武線・横須賀線・湘南新宿ライン・東急東横線・東急目黒線が集結する首都圏屈指のハブステーションです。駅北側では50階建てツインタワー(全1,438戸)が2027〜2028年の竣工を目指して建設中で、商業施設・医療施設・高齢者施設を含む「まち一体型複合開発」が進んでいます。駅南側のタワーマンション群に加え北側の発展が始まったことで、街の奥行きがさらに広がりつつあります。詳しくは武蔵小杉の住みやすさガイドをご覧ください。
2位:武蔵溝ノ口駅 ― 商業力トップ × 東急田園都市線直結
家賃 7.0万円渋谷約16分川崎約21分
東急田園都市線の溝の口駅と隣接し、渋谷まで約16分で到着できる利便性の高さが最大の魅力です。駅周辺には大型商業施設やスーパーが集中し、住みここちランキングでも「生活利便性」部門で常に上位にランクインしています。南武線沿線で最も家賃が高い7.0万円ですが、それに見合う都心アクセスと商業集積があり、共働き世帯やDINKsに特に人気のエリアです。溝の口エリアの詳細は溝の口の住みやすさガイドをご確認ください。
3位:登戸駅 ― 大変貌を遂げる再開発の注目株
家賃 5.8万円新宿約18分川崎約29分
小田急線との接続駅で新宿まで約18分という好アクセスに加え、現在は1988年から続く約37haの大規模土地区画整理事業が2026年度の完了を目前に控えています。さらに駅南側では38階建てタワーマンションと商業施設を含む再開発事業が2026年3月に着工予定で、2029年の竣工を目指しています。2026年春には駅直結の商業施設「ビーンズ登戸」も開業予定。今まさに街が生まれ変わるタイミングであり、将来の資産価値上昇が期待できるエリアです。
4位:鹿島田駅 ― 新川崎駅デュアルアクセスのコスパ駅
家賃 6.0万円品川約14分横浜約13分
JR横須賀線の新川崎駅まで徒歩約5分で、実質的に2路線が利用可能な「デュアルアクセス」駅です。横須賀線を使えば品川まで約14分、東京駅まで約20分と都心へのアクセスが抜群でありながら、家賃は6.0万円と武蔵小杉より手頃。新川崎エリアでは「創造のもり」イノベーション拠点の再整備計画(2029年開業目標)も進行中で、将来的な街の発展も見込まれます。落ち着いた住環境を求める単身者やカップルにおすすめです。
5位:分倍河原駅 ― 京王線接続 × 歴史ある穴場
家賃 4.8万円新宿約30分立川約10分
京王線との乗換駅で、新宿へ約30分・立川へ約10分とバランスの取れたアクセスが魅力です。家賃4.8万円は沿線のなかでもかなり手頃な水準で、コストパフォーマンスを重視する方に最適。駅周辺にはスーパーや飲食店が程よく揃い、大國魂神社にも近い歴史ある街並みが広がります。「家賃が手ごろで満足度が高い住み続けたい街ランキング」でも南武線沿線の谷保駅が1位に輝くなど、このエリアの居住満足度の高さは数字にも表れています。
沿線の再開発・将来性
南武線連続立体交差事業(矢向〜武蔵小杉)
2025年1月に都市計画事業認可を受け、矢向駅〜武蔵小杉駅間の約4.5kmを高架化する大規模事業がスタートしました。9か所の踏切が除却され、2029年度に下り線、2033年度に下り線高架切替、2039年度に全線高架化が完了する予定です。踏切渋滞の解消と沿道の街づくりが一体で進むことで、鹿島田・平間・向河原エリアの利便性と資産価値の向上が期待されます。
武蔵小杉駅北側ツインタワー(2027〜2028年竣工)
日本医科大学武蔵小杉病院跡地に建設中の50階建てツインタワーは、サウス棟(2027年9月竣工)とノース棟(2028年5月竣工)の全1,438戸に加え、商業施設・医療施設・高齢者施設を含むまち一体型複合開発です。武蔵小杉のさらなる成長を象徴するプロジェクトです。
登戸駅前再開発(2026年着工・2029年竣工予定)
登戸駅南側の約0.6haに38階建ての複合施設が誕生予定です。低層部に商業施設、上層部に住戸を配置する計画で、2026年3月の着工が予定されています。並行して進む土地区画整理事業は2026年度に完了予定で、駅前広場やバスターミナルも整備されます。2026年春には駅直結SC「ビーンズ登戸」も開業し、登戸は一気に利便性が高まります。
久地駅周辺の大規模複合開発(2026年竣工)
久地駅徒歩7分の旧製薬工場跡地(約3.7ha)に、住宅231戸・大型スーパー・提供公園からなる複合開発が2026年2月に竣工予定です。これまで商業施設が少なかった久地駅周辺に大きな変化をもたらすプロジェクトとして注目されています。
立川駅周辺の進化
南武線の終着駅・立川では、複合施設「GREEN SPRINGS」が2026年春に開業後初の大規模リニューアルを実施。新規ショップの出店やフードホールの開設により、多摩エリア最大のターミナルとしての魅力がさらに高まっています。
こんな方におすすめ
JR南武線は、多彩な乗換路線を活かして都心の複数方面へアクセスしたいビジネスパーソンに最適です。武蔵小杉・溝ノ口から渋谷・品川方面へ、登戸・分倍河原から新宿方面へ、勤務先が変わっても引っ越さずに対応できる柔軟性があります。また、家賃4万円台のエリア(矢野口・稲城長沼・西府)は、コストパフォーマンスを最優先したい新社会人や学生にとって魅力的な選択肢です。多摩川沿いの豊かな自然環境が広がるため、休日のランニングやサイクリングを楽しみたいアクティブ層にも向いています。さらに、連続立体交差事業や登戸再開発など今後の成長余地が大きいため、資産価値の上昇を見据えた住まい選びにも適した路線といえるでしょう。
まとめ・お問い合わせ
JR南武線は「首都圏の縦軸」として、川崎から立川まで多彩な街をつなぐ個性豊かな路線です。家賃4.0万円〜7.0万円という幅広い価格帯のなかで、通勤時間・生活利便性・将来性のバランスを見ながら自分に最適な駅を見つけることができます。南武線の高架化事業や登戸再開発、武蔵小杉タワー開発といった大型プロジェクトが次々と進行しており、沿線の価値は今後さらに高まっていく見通しです。「イエローラインで暮らす」という選択肢を、ぜひ前向きにご検討ください。
出典・参考データ
家賃相場:SUUMO 賃貸家賃相場データ(2026年1月10日更新)
混雑率:国土交通省「都市鉄道の混雑率調査結果(令和6年度実績)」(2025年7月29日公表)
所要時間:各鉄道事業者公表の時刻表に基づく目安値
再開発情報:川崎市公式サイト、各事業者プレスリリース
免責事項
本記事の情報は2026年2月時点の公開情報に基づいて作成しています。家賃相場は市場動向により変動し、再開発計画は今後変更・延期される場合があります。実際の物件探しの際は、最新の情報をご確認のうえ、ご判断ください。本記事は特定の物件の購入・賃貸を推奨するものではありません。