都営新宿線沿線の住みやすさ・家賃相場ガイド|おすすめ駅5選と通勤事情【2026年版】

都営新宿線沿線の住みやすさ・家賃相場ガイド
【2026年版】
若葉のようなリーフグリーンのラインカラーが象徴するとおり、都営新宿線は”伸びやかさ”と”コストパフォーマンス”を兼ね備えた路線です。西の副都心・新宿から東の千葉県市川市・本八幡まで全21駅を結び、京王線との直通運転で多摩エリアまでシームレスにカバー。急行運転も行われる都営地下鉄唯一の路線であり、沿線東部には23区最安水準の家賃帯が広がります。このページでは、都営新宿線の路線データ・家賃グラデーション・通勤事情・再開発動向を”沿線で暮らす”視点から徹底解説します。
路線の基本情報
| 路線名 | 都営地下鉄新宿線(Toei Shinjuku Line) |
|---|---|
| ラインカラー | リーフ(Leaf) #6CBB5A |
| 路線記号 | S |
| 運営事業者 | 東京都交通局 |
| 区間 | 新宿(S-01)― 本八幡(S-21) |
| 駅数 | 21 駅 |
| 営業キロ | 23.5 km(うち地上区間 2.5 km:東大島―船堀間) |
| 軌間 / 電化 | 1,372 mm(馬車軌間)/直流 1,500 V 架空電車線方式 |
| 開業 | 1978年12月21日(岩本町―東大島)※全線開通 1989年3月19日 |
| 使用車両 | 10-300形(10両編成×28本=280両) |
| 全線所要時間 | 各停 約41分 / 急行 約29分(本八幡→新宿) |
| 運賃(IC) | 178〜377 円(都営地下鉄区間) |
| 相互直通運転 | 京王線・京王新線(笹塚・調布・橋本・高尾山口方面) |
| 急行停車駅 | 新宿・市ヶ谷・神保町・馬喰横山・森下・大島・船堀・本八幡(8駅) |
都営新宿線の最大の特長は、都営地下鉄で唯一の「急行運転」を実施している点です。急行を利用すれば本八幡―新宿間を約29分と、各停よりも10分以上短縮できます。さらに京王線との直通運転により、多摩ニュータウンや高尾山方面まで乗り換えなしでアクセスが可能。また、都営地下鉄4路線のなかで唯一、都外(千葉県市川市)まで路線が延びているのも注目ポイントです。全列車10両編成で運行され、輸送力にも余裕があります。
沿線の家賃相場比較
以下は都営新宿線の全21駅における1R〜1K(単身向け)の平均家賃です。新宿から東へ進むほど家賃が下がり、江戸川区エリアに入ると5〜6万円台の物件が豊富に見つかるのが、この路線ならではの魅力です。
| 駅名 | 所在区・市 | 家賃相場(1R–1K) | 新宿までの所要時間 |
|---|---|---|---|
| 新宿(S-01) | 新宿区 | 約 8.5 万円 | ― |
| 新宿三丁目(S-02) | 新宿区 | 約 9.9 万円 | 約 2 分 |
| 曙橋(S-03) | 新宿区 | 約 9.8 万円 | 約 5 分 |
| 市ケ谷(S-04) | 新宿区 | 約 10.0 万円 | 約 7 分 |
| 九段下(S-05) | 千代田区 | 約 11.1 万円 | 約 9 分 |
| 神保町(S-06) | 千代田区 | 約 9.8 万円 | 約 11 分 |
| 小川町(S-07) | 千代田区 | 約 10.1 万円 | 約 13 分 |
| 岩本町(S-08) | 千代田区 | 約 10.1 万円 | 約 15 分 |
| 馬喰横山(S-09) | 中央区 | 約 9.8 万円 | 約 17 分 |
| 浜町(S-10) | 中央区 | 約 9.7 万円 | 約 19 分 |
| 森下(S-11) | 江東区 | 約 8.8 万円 | 約 21 分 |
| 菊川(S-12) | 墨田区 | 約 8.7 万円 | 約 23 分 |
| 住吉(S-13) | 江東区 | 約 8.6 万円 | 約 25 分 |
| 西大島(S-14) | 江東区 | 約 7.9 万円 | 約 27 分 |
| 大島(S-15) | 江東区 | 約 7.8 万円 | 約 29 分 |
| 東大島(S-16) | 江東区 | 約 6.6 万円 | 約 31 分 |
| 船堀(S-17) | 江戸川区 | 約 6.0 万円 | 約 33 分 |
| 一之江(S-18) | 江戸川区 | 約 5.7 万円 | 約 35 分 |
| 瑞江(S-19) | 江戸川区 | 約 6.0 万円 | 約 37 分 |
| 篠崎(S-20) | 江戸川区 | 約 6.1 万円 | 約 39 分 |
| 本八幡(S-21) | 千葉県市川市 | 約 5.8 万円 | 約 41 分 |
路線全体の家賃レンジは 5.7万円(一之江)〜 11.1万円(九段下) と、約2倍もの開きがあります。これは都営新宿線の沿線が、千代田区・新宿区の都心から江戸川区・市川市の住宅地まで幅広いエリアにまたがっているため。特に船堀・一之江・瑞江・篠崎・本八幡の5駅は6万円前後で、23区内で「新宿まで乗り換えなし・40分以内」を実現できる希少なエリアです。都心のオフィス街(神保町・岩本町付近)に通う方にとって、城東エリアの家賃の安さは大きなアドバンテージとなるでしょう。
通勤・通学の利便性
ピーク時混雑率
国土交通省が2025年7月に公表した令和6年度(2024年度)データによると、都営新宿線の最混雑区間は西大島 → 住吉(7:40〜8:40)で、混雑率は150%です。これは都営地下鉄4路線のなかでは2番目の数値(最高は大江戸線 155%)で、東京圏平均の139%を上回っています。ただし、全列車が10両編成で運行されているため、体感的な圧迫感は150%という数字ほどではなく、新聞や雑誌を手に持てる程度です。始発駅である本八幡から乗車すれば、ラッシュ時でも1〜2本待てば着席が可能で、座って通勤できるメリットは見逃せません。
主要区間の所要時間
| 出発駅 | 到着駅 | 所要時間(各停) | 急行利用 | 運賃(IC) |
|---|---|---|---|---|
| 本八幡 | 新宿 | 約 41 分 | 約 29 分 | 377 円 |
| 本八幡 | 神保町 | 約 31 分 | 約 22 分 | 325 円 |
| 本八幡 | 市ケ谷 | 約 34 分 | 約 26 分 | 325 円 |
| 船堀 | 新宿 | 約 33 分 | 約 22 分 | 325 円 |
| 船堀 | 神保町 | 約 22 分 | 約 14 分 | 272 円 |
| 大島 | 新宿 | 約 29 分 | 約 20 分 | 325 円 |
| 森下 | 新宿 | 約 21 分 | ― | 272 円 |
| 九段下 | 新宿 | 約 9 分 | ― | 220 円 |
| 新宿 | 橋本(京王相模原線) | ― | 約 60 分(京王線直通) | 617 円 |
急行を活用すると、本八幡→新宿が約29分、船堀→神保町がわずか約14分と大幅にスピードアップ。急行は朝夕のラッシュ時間帯を中心に運行されており、通勤利用では大きな武器になります。また、新宿駅から京王線へ直通運転する列車も多数あり、調布・橋本・高尾山口方面への移動も1本で完結。都営地下鉄は東京メトロとの連絡割引(IC 70円引き)が適用されるため、乗り換え通勤でもコストを抑えやすいのも嬉しいポイントです。
乗換便利性
都営新宿線は21駅中、半数以上が他路線との接続駅で、沿線全域で縦横無尽にネットワークを広げることができます。
| 駅名 | 乗換可能路線 |
|---|---|
| 新宿(S-01) | JR山手線・中央線・埼京線・湘南新宿ライン/京王線・京王新線/小田急線/東京メトロ丸ノ内線/都営大江戸線 |
| 新宿三丁目(S-02) | 東京メトロ丸ノ内線・副都心線 |
| 市ケ谷(S-04) | 東京メトロ有楽町線・南北線/JR中央・総武線 |
| 九段下(S-05) | 東京メトロ半蔵門線・東西線 |
| 神保町(S-06) | 東京メトロ半蔵門線/都営三田線 |
| 小川町(S-07) | 東京メトロ丸ノ内線(淡路町駅)・千代田線(新御茶ノ水駅) |
| 岩本町(S-08) | JR山手線・京浜東北線(秋葉原駅 徒歩連絡)/東京メトロ日比谷線(秋葉原駅 徒歩連絡) |
| 馬喰横山(S-09) | 都営浅草線(東日本橋駅)/JR総武快速線(馬喰町駅 徒歩連絡) |
| 森下(S-11) | 都営大江戸線 |
| 住吉(S-13) | 東京メトロ半蔵門線 |
| 本八幡(S-21) | JR総武線/京成本線(京成八幡駅 徒歩連絡) |
特に新宿は日本最大級のターミナルで、JR各線・私鉄・地下鉄を含む10路線以上が集結。ここを基点にすればほぼ全ての方面へアクセスできます。また、市ケ谷は有楽町線・南北線・JR線の4路線が使えるハブ駅で、赤坂・六本木方面(南北線)や池袋方面(有楽町線)へ乗り換え一回で到達可能。岩本町からは徒歩5分で秋葉原駅に出られるため、JR山手線・京浜東北線・つくばエクスプレスへもスムーズに接続できます。
おすすめ駅 TOP 5
急行停車駅でありながら家賃6万円台という、都営新宿線屈指のコスパ駅です。駅前では延床約11.9万m²の大規模再開発が進行中で、26階建てタワーマンション約400戸を含む住宅・商業・区庁舎の複合施設が2031年に完成予定。将来価値の上昇が期待できる”成長株”です。スーパーやドラッグストアも充実し、日常生活の利便性は申し分ありません。詳しい住環境は江戸川区の住みやすさガイドをご覧ください。
都営大江戸線との乗換駅で、2路線利用可能。新宿まで約21分、六本木まで大江戸線で約20分と、都心各方面に短時間でアクセスできるバランスの良さが魅力です。清澄白河エリアにも徒歩圏で、コーヒーの街として知られるトレンドエリアを日常的に楽しめます。「10年後に不動産価格が上がる駅」としてもメディアで注目されており、資産価値の面でも安心感があります。江東区の住みやすさガイドもご参照ください。
家賃6万円で23区内に住めるエリアとして単身者に人気の駅です。駅前にはスーパーや飲食店がコンパクトにまとまっており、日常生活に困ることはありません。旧中川沿いの遊歩道や区民農園など、自然に触れる機会も多い落ち着いた環境。新宿までは約37分ですが、急行で船堀まで出れば所要時間をさらに短縮できます。江戸川区の住みやすさガイドで詳細をご確認いただけます。
中央区アドレスでありながら10万円を切る家賃水準が魅力。日本橋浜町エリアは近年マンション供給が活発で、「GREEN PARK 日本橋浜町公園」など新築物件も登場しています。浜町公園やスーパー銭湯も至近で、都心とは思えないゆとりある暮らしが実現。人形町や水天宮エリアも徒歩圏で、休日のグルメ散策にも事欠きません。
都営新宿線の始発駅であり、毎朝確実に座って通勤できるのが最大のメリットです。JR総武線・京成線とも乗り換え可能な3路線利用の交通ハブで、東京駅まで約30分、千葉方面へのアクセスも良好。駅前の商業施設や飲食店が充実し、千葉県ならではの広い間取り・安い家賃で「座通勤+都心アクセス」を実現できる駅です。
沿線の再開発・将来性
船堀駅前大規模再開発 ― 江戸川区新庁舎+タワーマンション
江戸川区の船堀駅北口では、2025年7月に再開発組合が正式認可され、約2.6haの大規模再開発が本格始動しています。北棟には江戸川区の新庁舎が、南棟には地上26階建て・約400戸のタワーマンションが計画されており、両棟合わせて延床面積約11.9万m²に達する一大プロジェクトです。事業協力者は日鉄興和不動産と東京建物。北棟(新庁舎)は2026年度着工・2031年1月開庁予定で、駅前の風景が一変する見込みです。
西大島・大島三丁目 ― 42階建てタワーマンション計画
江東区の西大島駅至近・大島三丁目1番地地区では、地上42階・高さ約155m・延床面積約9万m²・総戸数約700戸の超高層タワーマンションを核とする再開発計画が進行中です。2025年度に都市計画決定、2027年度に再開発組合発足、2029年度に着工、2032年度に完成予定。中低層部には商業施設・クリニック・高齢者施設・都税事務所が入り、野村不動産と三菱地所レジデンスが事業協力者として参画しています。
九段下エリア ― 32階建て・高さ170mの超高層ビル
千代田区九段南一丁目では、九段下駅直結となる地上32階・地下3階・高さ約170m・延床面積約8.1万m²の超高層複合ビルが計画されています。住友不動産が手がける本プロジェクトは2028年10月着工、2033年度竣工予定。オフィス・店舗・公共公益施設で構成され、九段下の街の格を一段と引き上げるランドマークとなるでしょう。
日本橋浜町エリア ― マンション供給の活発化
中央区日本橋浜町では、東京ガス不動産による賃貸住宅計画(2026年2月着工)、三菱地所の「CIRCLES日本橋浜町」、2026年7月完成予定の分譲マンション「GREEN PARK 日本橋浜町公園」など、複数のプロジェクトが同時進行。隅田川沿いのリバーフロント立地を活かした住環境整備が進んでおり、都心の”隠れた住みやすいエリア”として注目度が高まっています。
このように都営新宿線沿線では、東端の船堀・西大島エリアでは住宅開発による街の成長が、都心部の九段下・浜町エリアではオフィス・商業の高度化が同時進行しています。いずれも2030年代前半に向けて大きく変貌する計画であり、現在の家賃水準で住まいを確保することは将来的に見ても賢い選択になり得ます。
こんな方におすすめ
新宿・神保町に通勤するコスパ重視の単身者
船堀(6.0万円)・一之江(5.7万円)・本八幡(5.8万円)など、5〜6万円台で新宿まで乗り換えなしの好立地を手に入れられます。急行を使えば船堀→新宿が約22分。「都心まで30分以内・家賃6万円以下」という条件は、東京23区の他路線ではなかなか見つかりません。手取り20万円台前半の方にも無理のない暮らしが実現できます。
座って通勤したいビジネスパーソン
始発駅の本八幡では朝のラッシュ時でも4〜6分間隔で電車が来るため、1本見送ればほぼ確実に着席できます。JR総武線の快速も利用でき、東京駅へは乗り換え1回で約30分。「新宿方面も東京方面も1路線ずつで対応可能」という恵まれた交通条件と、千葉県ならではの広い間取り・低家賃は、落ち着いた暮らしを求める30〜40代に最適です。
千代田区・中央区に住みたいDINKS・カップル
九段下(11.1万円)・神保町(9.8万円)・浜町(9.7万円)は、都心ど真ん中のアドレスでありながら10万円前後で単身向け物件が見つかるエリア。1LDKでも15〜18万円程度と、港区や渋谷区に比べて抑えた価格帯で都心生活を楽しめます。再開発による将来の資産価値向上も期待でき、初めてのふたり暮らしの候補として有力です。
多摩方面にも用事がある方
京王線への直通運転により、調布・府中・橋本・高尾山口方面へも乗り換えなし。都心と郊外の両方に用事がある方、あるいは週末の高尾山ハイキングが趣味の方にも、都営新宿線は理想的な路線です。
※ 各区の子育て支援制度や防犯データなど、より詳しい住環境情報は、それぞれの区の住みやすさガイド(新宿区・千代田区・中央区・江東区・墨田区・江戸川区)をご覧ください。
まとめ・お問い合わせ
都営新宿線は、全長23.5km・21駅を擁し、日本最大のターミナル新宿と千葉県市川市の本八幡を一本で結ぶ路線です。家賃レンジは5.7万円(一之江)〜11.1万円(九段下)と幅広く、予算やライフスタイルに合わせた選択肢が豊富に揃っています。都営地下鉄唯一の急行運転により、本八幡→新宿は最速約29分。始発駅から座って通勤できる快適さも大きな魅力です。
船堀駅前の延床11.9万m²の大規模再開発、西大島の42階建てタワーマンション計画、九段下の高さ170mの超高層ビル、浜町エリアのマンション供給の活発化と、沿線の東西両端で将来価値を高める再開発プロジェクトが同時進行しています。「家賃を抑えて都心にアクセスしたい」「座通勤を実現したい」「再開発の恩恵を先取りしたい」——そんな方にとって、都営新宿線は東京でもっともバランスに優れた路線のひとつです。
出典・参考データ
・家賃相場:SUUMO 賃貸(2026年1月10日更新)。1R〜1K・管理費込みの募集データ平均値であり、物件個別の条件により異なります。
・混雑率:国土交通省「三大都市圏の鉄道混雑率調査結果」令和6年度(2025年7月29日公表)。
・所要時間:NAVITIME・ジョルダン・駅探 時刻表(2026年2月閲覧)に基づく目安。ダイヤ改正・列車種別により変動します。急行の所要時間は朝夕ラッシュ時ダイヤ基準。
・路線データ:東京都交通局公式サイト・Wikipedia「都営地下鉄新宿線」ほか。
・再開発情報:船堀四丁目地区市街地再開発組合(2025年7月認可)、江東区 西大島地域まちづくり方針、千代田区・九段南一丁目地区再開発事業計画(2025年11月都市計画決定)、各事業者プレスリリース(2024〜2026年発表資料)。
・本記事の情報は2026年2月時点のものです。最新の家賃・運賃・スケジュール等は公式情報をご確認ください。