町田市の住みやすさ完全ガイド|家賃相場・交通・再開発情報【2026年版】

町田市の住みやすさ完全ガイド
新宿へ32分、横浜へ33分——”東京と神奈川の結節点”に位置する商圏人口200万人の一大生活都市。
50年ぶりの駅前大規模再開発が動き出した今、その全貌をプロが読み解きます。
絹の道が育んだ商都——町田市の暮らしとは
小田急線の改札を抜けると、左手には仲見世商店街のレトロなアーケード、右手にはルミネ・マルイ・109がそびえる二つの顔が広がります。人口約43.2万人、面積71.55 km²——町田市は東京都内の市区町村で有数の規模を誇り、そのターミナル駅は商圏人口200万人を擁する多摩地区最大級の商業拠点です。幕末に「絹の道」の中継地として栄えた歴史を背景に、現在は小田急小田原線とJR横浜線が交差し、東京都心と横浜の双方へダイレクトにアクセスできる稀有なポジションを確立しています。丘陵地に広がる緑豊かな住宅街と、駅前の都市的な賑わいが共存する——その多層的な魅力こそ、町田が世代を問わず選ばれ続ける理由です。
町田市の家賃相場【2026年最新・間取り別】
町田市は都心アクセスの良さに対して家賃が抑えられており、「コストパフォーマンスの高さ」が際立つエリアです。1Kで6万円台前半、2LDKでも9〜10万円台が中心で、駅から少し離れた成瀬・鶴川方面ではさらに手頃な相場となっています。
間取り別 平均家賃一覧(2026年1〜2月集計)
| 間取り | 町田市 平均 | 東京都下 平均 | 差額(目安) |
|---|---|---|---|
| ワンルーム | 5.70 万円 | 5.80 万円 | −0.1 万円 |
| 1K | 6.20 万円 | 6.20 万円 | ± 0 |
| 1DK | 9.10 万円 | 7.00 万円 | +2.1 万円 |
| 1LDK | 11.20 万円 | 9.30 万円 | +1.9 万円 |
| 2DK | 8.90 万円 | 8.80 万円 | +0.1 万円 |
| 2LDK | 10.30 万円 | 11.20 万円 | −0.9 万円 |
| 3LDK | 13.70 万円 | 13.50 万円 | +0.2 万円 |
出典:Yahoo!不動産・LIFULL HOME’S・SUUMO・アットホーム 各サイト掲載データ(2026年1〜2月閲覧)を基にグローバルホームが独自集計。物件の築年数・設備・階数等により実勢は変動します。
駅別の1K平均家賃(参考)
| 最寄駅 | 1K 目安 | エリアの特徴 |
|---|---|---|
| 町田駅(小田急/JR) | 6.80 万円 | 商業集積の中心、再開発進行中 |
| 南町田グランベリーパーク駅 | 6.50 万円 | アウトレット直結、タワマン立地 |
| 成瀬駅 | 5.50 万円 | 静かな住宅街、ファミリーに人気 |
| 鶴川駅 | 5.30 万円 | 緑豊かな丘陵地、大学文教エリア |
| 玉川学園前駅 | 5.80 万円 | 玉川大学周辺の落ち着いた学園街 |
出典:アットホーム・Homemate・SUUMO・CHINTAI(2026年2月閲覧)。各駅最寄りの1K掲載賃料を参照。
注目すべきは、町田駅周辺の1DK・1LDKの相場が都下平均よりやや高い水準となっている点です。これは駅前の利便性の高さと再開発への期待が反映された結果であり、築浅物件やリノベーション物件の増加が要因となっています。一方、鶴川・成瀬方面では1Kが5万円台前半で見つかるケースもあり、予算とライフスタイルに合わせて幅広い選択肢があることが町田市の強みです。
交通アクセス——新宿にも横浜にも30分台の”ダブルターミナル”
町田市のターミナル駅・町田駅には小田急小田原線とJR横浜線の2路線が乗り入れています。小田急の快速急行で新宿まで約32分、JR横浜線で横浜まで約33分と、東京都心方面と神奈川方面の双方へ乗り換えなしでアクセスできる利便性は多摩エリアで随一です。さらに南町田グランベリーパーク駅では東急田園都市線が利用でき、渋谷まで約35分で到達します。
町田駅からの主要ターミナル所要時間
| 行き先 | 路線 | 所要時間(日中目安) | 乗換 | 運賃(IC) |
|---|---|---|---|---|
| 新宿 | 小田急 快速急行 | 約 32 分 | なし | 387 円 |
| 新宿 | 小田急 急行 | 約 40 分 | なし | 387 円 |
| 横浜 | JR横浜線 | 約 33 分 | なし | 410 円 |
| 渋谷 | 小田急→下北沢乗換 | 約 39 分 | 1回 | 500 円 |
| 東京 | 小田急→新宿→中央線 | 約 50 分 | 1回 | 590 円 |
| 橋本 | JR横浜線 | 約 15 分 | なし | 200 円 |
南町田グランベリーパーク駅からの主要ターミナル所要時間
| 行き先 | 路線 | 所要時間(日中目安) | 乗換 | 運賃(IC) |
|---|---|---|---|---|
| 渋谷 | 東急田園都市線 急行 | 約 35 分 | なし | 356 円 |
| 大手町 | 田園都市線→半蔵門線直通 | 約 48 分 | なし(直通) | 454 円 |
| 中央林間 | 東急田園都市線 | 約 3 分 | なし | 136 円 |
出典:NAVITIME・Yahoo!路線情報・駅探・ジョルダン(2026年2月閲覧)。日中ダイヤの目安。時間帯・列車種別により変動します。
町田市最大のアドバンテージは「新宿方面」と「横浜方面」の二方向に乗り換えなしでアクセスできるデュアルネットワークです。通勤先が都心でも神奈川でも選べるこの柔軟性は、共働き世帯にとって特に重要な判断材料となります。また、市内にはバス路線網も充実しており、神奈川中央交通・小田急バス・京王バスが主要住宅地と駅を結んでいます。将来的には多摩都市モノレールの町田方面延伸(2030年代半ば開業目標)が計画されており、多摩センターからの南北アクセスが加わることで交通利便性はさらに飛躍する見通しです。
暮らしやすさ・生活環境
圧倒的な商業集積——日常使いから休日レジャーまで
町田駅周辺にはルミネ町田・町田マルイ・町田109・小田急百貨店(町田店)・町田東急ツインズなどの大型商業施設が集中し、駅徒歩5分圏内で衣食住のすべてが揃います。加えて、原町田の仲見世商店街や町田ターミナルロードには個人経営の飲食店・専門店が並び、チェーン店だけでは味わえない”街歩きの楽しさ”が健在です。食品スーパーは成城石井、三和、マルエツ、OKストアなど多彩で、価格競争が活発なため日常の食費を抑えやすい環境が整っています。南町田方面では、約220店舗を擁するアウトレット複合商業施設「グランベリーパーク」が駅直結で展開されており、東急ストア・ニトリ・ケーズデンキなど生活必需品の店舗も充実しています。
治安——繁華街と住宅地の”二面性”を正しく読む
町田市の犯罪発生率は0.54 %(令和6年・刑法犯認知件数2,361件÷人口、人口あたり)で、東京都内の市部では中位に位置します。犯罪件数は人口規模に比例して一定数ありますが、凶悪犯罪は年間10件未満と非常に少なく、主体は自転車盗難などの軽微な窃盗犯です。繁華街から1〜2駅離れた成瀬・鶴川・玉川学園前エリアは落ち着いた住宅地が広がり、夜間の静穏性も高いのが実情です。過去5年間の刑法犯件数は減少傾向にあり、駅前再開発に伴う街灯の増設や防犯カメラの整備も進んでいます。
自然環境——丘陵と谷戸がつくる緑のネットワーク
町田市は多摩丘陵の南端に位置し、市域の約3割が緑被地で覆われています。薬師池公園(日本の歴史公園100選)・芹ヶ谷公園(面積約13.8万m²、噴水・彫刻広場)・小山田緑地・小山内裏公園・鶴間公園など、規模と個性が異なる公園が各所に点在し、どのエリアに住んでも徒歩圏で緑に触れられる環境です。市内には湧水ポイントも複数あり、東京とは思えない里山の風景が残されています。
医療体制
市内には町田市民病院(一般病床445床・二次救急)をはじめ、南町田病院、鶴川サナトリウム病院など複数の総合病院が立地しています。町田駅周辺には内科・小児科・歯科・眼科などのクリニックが密集しており、通勤帰りの受診にも便利です。隣接する相模原市の北里大学病院(高度救命救急センター)へも車で約20分とアクセス良好で、広域医療の安心感も備わっています。
子育て・教育環境
町田市は2025年1月から市立小・中学校の学校給食費を完全無償化しました。対象は市立小学校40校・中学校20校に在籍する全児童・生徒で、特段の手続きは不要です。児童1人あたり月額約3,850〜4,700円の負担がゼロになり、年間で約5万円の家計メリットが生まれます。この制度は2025年度・2026年度も継続される方針が示されています。
保育施設の面では、2025年4月時点の待機児童数は46人と依然として解消途上にありますが、市は南地区を中心に新規保育所の開設を推進中です。認可保育所の入所児童数は8,647人と前年から113人増加しており、受け皿の拡充が着実に進んでいます。幼児教育・保育無償化(3〜5歳・一部0〜2歳)も適用されており、2026年度からは「こども誰でも通園制度」の本格実施も見込まれます。さらに2025年11月の閣議決定を受け、0歳〜高校生までの子ども1人あたり2万円の「物価高対応子育て応援手当」も支給されるなど、重層的な支援が整っています。
教育施設は市立小学校40校・中学校20校に加え、私立校も玉川学園(幼小中高大一貫)・桜美林学園・和光学園・日本大学第三中学校高等学校など多数が立地しています。1学級あたりの平均児童数は27.0人で適正規模が維持されており、ICT教育の推進や「まちだの新たな学校づくり」による小中一貫型教育の導入も進んでいます。市内および隣接市には大学・短大が多く、文教エリアとしての性格も町田市の大きな特長です。
再開発・資産価値の展望
町田駅周辺——約50年ぶりの大規模再開発が始動
2024年6月、町田市は「町田駅周辺開発推進計画」を策定し、駅前エリアをA〜Dの4地区に区分けした大規模再開発構想を公表しました。A地区には多摩都市モノレールの新駅設置が予定され、B地区はエンターテインメント機能を核とした「行きたくなる街」への転換を目指します。多摩都市モノレール町田方面延伸は総事業費1,290億円、2030年代半ばの開業を目標に工事が進行中で、多摩センターとの南北軸が開通すれば町田駅の結節点としての価値は一段と高まります。
南町田エリア——駅直結タワーマンションと複合利用ゾーン
南町田グランベリーパーク駅前には、地上34階・高さ約120mの「ドレッセタワー南町田グランベリーパーク」(全375戸、2024年1月竣工)が完成し、年間来場者1,200万人超のアウトレット・鶴間公園と一体になった「パークライフ・シティ」が形成されています。さらに駅前には約4,400坪の未開発「複合利用ゾーン」が残されており、2025年12月に暫定土地活用の方針が固まりました。本格開発時にはさらなる商業・住宅の集積が期待されています。
JR町田駅南地区の再編
JR横浜線の町田駅南側では、境川谷口橋南側を中心とした約6.8万m²の再開発構想が進行しています。「複合拠点ゾーン」「複合居住ゾーン」「都市型居住ゾーン」の3エリアに分けた計画で、商業・業務・住宅機能の複合化を目指しています。
地価のトレンド
2024年の公示地価では、町田市全体の平均変動率は+2.1 %と3年連続で上昇しました。再開発およびモノレール延伸への期待感がマンション価格を押し上げており、町田駅徒歩圏の中古マンション坪単価は上昇基調を維持しています。特に駅前の開発が本格化する2030年に向けて、”先行取得”の動きが活発化している段階であり、賃貸・売買ともに今後の資産価値上昇が見込まれるエリアです。
町田市おすすめスポット 5選
町田リス園
約200匹のタイワンリスが放し飼いにされた都内唯一のリス専門施設。専用手袋をつけてエサやり体験ができ、週末は家族連れで賑わいます。薬師池公園に隣接し、ハシゴ散歩も楽しめます。
薬師池公園 四季彩の杜
「日本の歴史公園100選」にも選ばれた町田市を代表する公園。梅・桜・花菖蒲・大賀ハス・紅葉と四季を通じて花の見頃が途切れない名園で、江戸時代の古民家2棟も移築保存されています。
町田市立国際版画美術館
芹ヶ谷公園内に立地する、国内でも珍しい版画専門の美術館。約3万点のコレクションを有し、企画展は全国から美術ファンが訪れます。常設展は無料で気軽にアートに触れられるのも魅力。
南町田グランベリーパーク
約220店舗のアウトレット複合商業施設と鶴間公園が一体化した「まちなかリゾート」。世界で唯一のスヌーピーミュージアム公式サテライトも併設され、年間来場者1,200万人超の集客力を誇ります。
旧白洲邸 武相荘
鶴川駅近くに佇む、白洲次郎・正子夫妻の旧邸宅。茅葺屋根の母屋がミュージアムとして公開されており、”カントリー・ジェントルマン”の美意識が息づく空間で、併設カフェも人気です。
こんな方に町田市をおすすめします
- 新宿にも横浜にも乗り換えなしで通勤したい、共働き世帯やDINKsの方
- 駅前の都市的な商業利便性と、丘陵地の緑豊かな住宅街を両方求める方
- 学校給食費無償化や充実した私立校ネットワークなど、教育環境を重視するファミリー
- 1Kで5〜6万円台、2LDKで9〜10万円台と、コストパフォーマンスの高い住まいを探している方
- 50年ぶりの駅前再開発&モノレール延伸による将来的な資産価値向上を見据えて物件を検討中の方
- スヌーピーミュージアム・リス園・薬師池公園など、休日の”暮らしの豊かさ”も大切にしたい方
- 東急田園都市線沿線で渋谷方面への通勤を希望し、アウトレット直結の暮らしに興味がある方
- 大学が多い文教エリアで、学生時代に住み慣れた町田に社会人になっても住み続けたい方
まとめ
町田市は、新宿と横浜の両方に30分台でアクセスできる”二方向ターミナル”の恩恵を受けながら、商圏人口200万人の圧倒的な商業集積と多摩丘陵の自然環境を日常の中で享受できる、多面的な魅力に満ちた都市です。1Kで5〜6万円台からスタートできる手頃な家賃帯、2025年から全面実施された学校給食費無償化、そして約220店舗のアウトレット直結という暮らしの利便性——数字で測れる”実利”が揃っています。
さらに、町田駅前では50年ぶりとなる大規模再開発が始動し、多摩都市モノレールの延伸も2030年代半ばの開業を目標に工事が進んでいます。街の構造そのものが大きく変わろうとしている今このタイミングで住まいを構えることは、暮らしの質と将来の資産形成の双方においてアドバンテージとなり得るでしょう。
「住む街」としても「投資する街」としても可能性を秘めた町田市。その第一歩を、プロと一緒に踏み出してみませんか。