東京メトロ日比谷線沿線の住みやすさ・家賃相場ガイド|おすすめ駅5選と通勤事情【2026年版】

東京メトロ日比谷線沿線の
住みやすさ・家賃相場ガイド
北千住から中目黒まで──下町情緒と都心のビジネス街、洗練された住宅地を
一本のシルバーラインで結ぶ全22駅を、家賃・通勤・再開発の視点で徹底解説します。
東京メトロ日比谷線は、ラインカラー「シルバー」に象徴されるように、都心の洗練と下町の温もりを同時に味わえる唯一無二の路線です。1961年の開業以来、北千住から中目黒までの約20.3kmを走り、恵比寿・六本木・銀座・上野・秋葉原といった東京を代表する街を次々に貫きます。
2020年には「虎ノ門ヒルズ駅」が新駅として開業し、沿線のポテンシャルはさらに上昇。下町エリアでは都心へのアクセスの良さを保ちながら7万円台から部屋探しが可能で、コストパフォーマンスに優れた選択肢が豊富に揃います。本記事では、日比谷線ならではの「路線を軸にした住みやすさ」を、家賃グラデーション・通勤データ・再開発情報の3つの柱で詳しくお伝えします。
※各エリアの詳しい子育て支援・治安データ・スポット情報は、各区の住みやすさ完全ガイドをご参照ください。
路線の基本情報
日比谷線は東京メトロが運行する路線の中でも、都心のオフィス街を縦断する通勤路線として高い利用率を誇ります。2017年から導入された新型車両13000系(20m車体・4ドア・7両編成)により、ホームドアの設置が全駅で完了し、安全性と快適性が大きく向上しました。また北千住駅から東武スカイツリーラインへ直通運転を行っており、埼玉県方面へのアクセスにも優れています。
| 東京メトロ日比谷線 基本データ | |
|---|---|
| 運営会社 | 東京地下鉄株式会社(東京メトロ) |
| 路線記号 | H(正式名称:2号線日比谷線) |
| ラインカラー | シルバー(#B5B5AC) |
| 区間 | 北千住駅(H 21)〜 中目黒駅(H 01) |
| 駅数 | 22駅(虎ノ門ヒルズ駅含む) |
| 営業距離 | 20.3 km |
| 所要時間(全線) | 約43分(北千住→中目黒) |
| 開業 | 1961年3月28日(全通:1964年8月29日) |
| 車両 | 13000系 7両編成×44本(308両) |
| 直通運転 | 東武スカイツリーライン(北千住〜南栗橋方面) |
| 運賃(IC) | 178円〜252円(距離制) |
| 運行間隔 | ラッシュ時:約2分間隔 / 日中:約5分間隔 |
出典:東京メトロ公式サイト、Wikipedia「東京メトロ日比谷線」より作成
沿線の家賃相場比較
日比谷線の家賃相場は、都心ビジネスエリアの神谷町・虎ノ門ヒルズ付近がピークとなり、南北の両端(北千住・中目黒方面と下町エリア)に向かって下がるグラデーション構造が特徴です。沿線最安の北千住は7.3万円と、都心直通路線としては非常にリーズナブル。以下に全22駅のワンルーム・1K・1DKの平均家賃を一覧でまとめました。
| 駅名 | 駅番号 | 所在区 | 家賃相場 (万円) |
備考 |
|---|---|---|---|---|
| 北千住 | H 21 | 足立区 | 7.3 | 沿線最安・5路線ターミナル |
| 南千住 | H 20 | 荒川区 | 8.0 | JR・TX接続 |
| 三ノ輪 | H 19 | 荒川区 | 8.0 | 商店街充実・下町情緒 |
| 入谷 | H 18 | 台東区 | 8.0 | 静かな住宅街 |
| 上野 | H 17 | 台東区 | 8.5 | JR・新幹線ターミナル |
| 仲御徒町 | H 16 | 台東区 | 10.5 | アメ横徒歩圏 |
| 秋葉原 | H 15 | 千代田区 | 9.8 | JR・TX乗換可 |
| 小伝馬町 | H 14 | 中央区 | 10.0 | 問屋街・穴場 |
| 人形町 | H 13 | 中央区 | 9.8 | 老舗グルメ・都営浅草線接続 |
| 茅場町 | H 12 | 中央区 | 10.1 | 東西線接続・兜町エリア |
| 八丁堀 | H 11 | 中央区 | 10.9 | JR京葉線接続・東京駅徒歩圏 |
| 築地 | H 10 | 中央区 | 9.8 | 築地場外市場が生活圏 |
| 東銀座 | H 09 | 中央区 | 11.1 | 都営浅草線接続・歌舞伎座 |
| 銀座 | H 08 | 中央区 | 11.6 | 銀座線・丸ノ内線接続 |
| 日比谷 | H 07 | 千代田区 | 9.8 | 有楽町駅徒歩圏・千代田線/三田線 |
| 霞ケ関 | H 06 | 千代田区 | 11.3 | 官庁街・丸ノ内/千代田線接続 |
| 虎ノ門ヒルズ | H 06a | 港区 | 12.2 | 2020年新駅・再開発拠点 |
| 神谷町 | H 05 | 港区 | 12.2 | 沿線最高・麻布台ヒルズ隣接 |
| 六本木 | H 04 | 港区 | 11.9 | 都営大江戸線接続 |
| 広尾 | H 03 | 港区 | 11.6 | 国際色豊かな高級住宅街 |
| 恵比寿 | H 02 | 渋谷区 | 11.5 | JR山手線/埼京線/湘南新宿ライン接続 |
| 中目黒 | H 01 | 目黒区 | 9.7 | 東急東横線直通・おしゃれタウン |
出典:SUUMO掲載の賃料データ(ワンルーム・1K・1DK 平均値、2026年1月10日時点)。実際の家賃は物件の築年数・階数・設備等により異なります。
通勤・通学の利便性
ラッシュ時の混雑率
日比谷線の最混雑区間は「三ノ輪→入谷」間で、ピーク時(7:50〜8:50)の混雑率は163%と、東京メトロ全路線で最も高い水準にあります。これは首都圏平均の139%を大きく上回る数値で、特に北千住方面から都心へ向かう上り列車は朝のラッシュ時に相当な混雑となります。ただし乗車位置や時間をずらすことで体感は大きく変わり、7時台前半や9時以降は比較的ゆとりが生まれます。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 最混雑区間 | 三ノ輪 → 入谷 | H 19 → H 18 間 |
| ピーク時混雑率 | 163% | 7:50〜8:50(2024年度実績) |
| 首都圏平均 | 139% | 国土交通省 2024年度調査 |
| 運行本数(ピーク時) | 約28本 / 時 | 約2分10秒間隔 |
| 運行本数(日中) | 約12本 / 時 | 約5分間隔 |
主要区間の所要時間
日比谷線は各駅停車のみの運行ですが、都心を縦断するルートのため乗り換えなしで主要エリアに直結します。以下は平日日中の標準的な所要時間の目安です。
| 出発駅 | 到着駅 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 北千住 | 上野 | 約11分 |
| 北千住 | 秋葉原 | 約15分 |
| 北千住 | 銀座 | 約27分 |
| 北千住 | 六本木 | 約34分 |
| 北千住 | 中目黒 | 約43分 |
| 中目黒 | 恵比寿 | 約2分 |
| 中目黒 | 六本木 | 約9分 |
| 中目黒 | 銀座 | 約17分 |
| 中目黒 | 秋葉原 | 約27分 |
| 三ノ輪 | 銀座 | 約22分 |
| 人形町 | 六本木 | 約16分 |
出典:国土交通省「東京圏における主要区間の混雑率(令和6年度)」、東京メトロ公式時刻表より作成。所要時間は日中ダイヤの目安であり、ラッシュ時や運行状況により変動します。
乗換利便性 ── 沿線の主な接続路線
日比谷線は都心部を斜めに横切る線形のため、多くの路線と交差し、乗り換えの選択肢が非常に豊富です。特に北千住・上野・秋葉原・銀座・霞ケ関・恵比寿の各駅は大規模乗換駅として機能しており、東京メトロ各線だけでなくJR・私鉄・都営地下鉄にもスムーズにアクセスできます。
| 駅名 | 乗換可能な路線 |
|---|---|
| 北千住(H 21) | JR常磐線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス、東京メトロ千代田線 |
| 南千住(H 20) | JR常磐線、つくばエクスプレス |
| 上野(H 17) | JR山手線・京浜東北線・常磐線・上野東京ライン・東北/上越新幹線、東京メトロ銀座線、京成本線 |
| 秋葉原(H 15) | JR山手線・京浜東北線・総武線各停、つくばエクスプレス |
| 人形町(H 13) | 都営浅草線 |
| 茅場町(H 12) | 東京メトロ東西線 |
| 八丁堀(H 11) | JR京葉線 |
| 銀座(H 08) | 東京メトロ銀座線・丸ノ内線 |
| 日比谷(H 07) | 東京メトロ千代田線、都営三田線(有楽町駅徒歩連絡:JR山手線・京浜東北線・有楽町線) |
| 霞ケ関(H 06) | 東京メトロ丸ノ内線・千代田線 |
| 虎ノ門ヒルズ(H 06a) | 東京メトロ銀座線(虎ノ門駅徒歩連絡) |
| 六本木(H 04) | 都営大江戸線 |
| 恵比寿(H 02) | JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン |
| 中目黒(H 01) | 東急東横線(みなとみらい線直通) |
路線ならではのポイント:日比谷線は北千住で東武スカイツリーラインと、中目黒で東急東横線と直通運転を行っているため、乗り換えなしで埼玉県南部(東武動物公園・南栗橋方面)や横浜方面(元町・中華街行き)へもアクセスが可能です。沿線に住めば、通勤だけでなく休日のレジャーの幅も大きく広がります。
日比谷線で住むならここ!おすすめ駅 TOP5
家賃・交通利便性・生活環境・将来性の4つの軸から、日比谷線沿線で特に「住む価値」が高い駅を5つ厳選しました。それぞれの駅が持つ路線ならではの強みをご紹介します。
日比谷線・千代田線・東武スカイツリーライン・JR常磐線・つくばエクスプレスの5路線が乗り入れる城東エリア随一のターミナル駅です。都心直通路線の起点(または経由地)であることから通勤利便性は申し分なく、銀座まで約27分、大手町まで千代田線で約20分。それでいて沿線最安の7.3万円は破格のコストパフォーマンスです。駅前の商業施設や商店街も充実しており、「穴場だと思う街ランキング」で6年連続1位を獲得する実力は、住んでこそ実感できる魅力と言えるでしょう。東口では地上29階建ての大規模再開発計画も進行中で、将来性の面でも注目の駅です。
昔ながらの下町情緒が色濃く残るエリアで、「ジョイフル三ノ輪」をはじめとするアーケード商店街は日常の買い物に困ることがありません。家賃8.0万円は都心直通路線としては非常にリーズナブルで、銀座まで約22分、秋葉原まで約8分と交通の便も良好です。都電荒川線の三ノ輪橋停留場も徒歩圏で、地域密着型のゆったりとした暮らしが実現します。静かで落ち着いた住宅街が駅周辺に広がっており、一人暮らしからファミリー層まで幅広い層に支持される隠れた人気エリアです。
中央区アドレスでありながら家賃10.9万円に収まるバランスの良い駅です。最大の強みはJR京葉線との接続で、東京ディズニーリゾート方面や幕張への直通アクセスが叶います。東京駅まで徒歩約15分、銀座・築地も日常の生活圏という立地は、単身ビジネスパーソンにとって理想的。近年はマンション開発が進み、新築・築浅の物件選択肢も増加傾向にあります。隅田川沿いの遊歩道は朝のジョギングや散歩にも最適で、都心にいながら水辺の開放感を楽しめる環境です。
江戸時代から続く歴史ある街並みが残る人形町は、都営浅草線との2路線利用が可能で、中央区内では家賃がやや抑えめの穴場です。日本橋エリアへは徒歩圏、東京駅にも約10分でアクセスできるため、ビジネスの機動力は抜群。甘酒横丁をはじめとする老舗の飲食店や和菓子店が軒を連ね、「食」の豊かさは沿線屈指です。下町の人情味あふれるコミュニティが根付いており、日々の暮らしに温かみが感じられる環境は、長く住むほどに愛着が増すエリアと言えるでしょう。
各国の大使館が点在し、インターナショナルスクールも近隣に複数ある国際色豊かな高級住宅街です。有栖川宮記念公園の緑に囲まれた閑静な環境は、港区内でも特に住環境の質が高いとされています。日比谷線で六本木まで約4分、銀座まで約13分と都心主要エリアへのアクセスも良好。日比谷線のみの単独駅であることから、落ち着いた駅周辺環境が保たれている点も魅力です。広尾商店街には個性的なカフェやベーカリーが並び、日常の暮らしに洗練と潤いを添えてくれます。
沿線の再開発・将来性
日比谷線沿線では現在、複数の大型再開発プロジェクトが同時進行しており、今後10年で沿線の姿は大きく変わると予想されています。注目すべきプロジェクトを路線の流れに沿ってご紹介します。
虎ノ門エリア(H 05〜H 06a)
森ビルが主導する虎ノ門ヒルズエリアでは、2023年に完成したステーションタワー(49階・約265m)を核とした大規模複合開発が着々と進んでいます。2025年にはガラス張りの商業施設「グラスロック」が全面開業し、隣接する「TORANOGATE」(29階・約171m)は2027年の完工を予定しています。さらに「虎ノ門アルセアタワー」の商業区画が2025年11月にオープンするなど、エリア全体の機能が年々充実しています。2027年度までにエリアの全体像がほぼ完成する見込みで、国際ビジネス拠点としての地位が確立されるでしょう。
神谷町・麻布台エリア(H 05)
日本一の高さを誇る「森JPタワー」(約330m)を含む麻布台ヒルズは、2025年10月にレジデンスB棟(64階・262.82m)が竣工し、ついに全街区の開業を迎えました。総事業費約6,400億円をかけたこの再開発は、オフィス・住宅(約1,400戸)・商業施設・インターナショナルスクールを内包する「街」として機能しており、神谷町駅から直結する利便性は沿線の住みやすさを大きく底上げしています。
六本木5丁目西地区(H 04周辺)
森ビルと住友不動産が共同で手掛ける「六本木5丁目西地区再開発事業」は、通称「第2六本木ヒルズ」として注目を集めています。2025年度から着工し、2030年の開業を目指す大規模プロジェクトで、緑豊かな丘陵都市をコンセプトに掲げた新たなランドマークの誕生が期待されます。
中目黒駅前北地区(H 01)
中目黒駅直近では「中目黒駅前北地区第一種市街地再開発事業」が進行中です。地上37階・最高高さ約160m・延べ約4万m²規模の複合施設で、商業・住宅・公共施設を一体的に整備する計画となっています。2033年度の完成を目標としており、中目黒の利便性と街の魅力がさらに向上する見通しです。
北千住駅前地区(H 21)
北千住駅東口では地上29階・高さ約123mのタワーマンションを含む再開発計画が進んでいます。商業・住宅・ホテルの複合施設として、2026年度の都市計画決定、2027年度の着工を目指しています。また隣接する千住大川端C-2地区では三井不動産レジデンシャルによる地上34階・約580戸の大規模マンション開発(2026年1月着工)も始まっており、城東エリア屈指のターミナル駅としての存在感が一層高まるでしょう。
出典:各事業者プレスリリース、東京都都市整備局、BuildApp News等の公開情報に基づきます。竣工時期・計画内容は今後変更される可能性があります。
こんな方におすすめ
日比谷線沿線は、住む人のライフスタイルや予算に応じて多彩な選択肢が揃う懐の深い路線です。以下のような方には特におすすめです。
日比谷線の最大の特徴は、沿線の家賃差が約5万円に及ぶ「グラデーション」にあります。予算やライフスタイルに合わせて、同じ路線内で柔軟に住まいを選べることは、将来の住み替えも見据えた大きなメリットです。
まとめ
東京メトロ日比谷線は、北千住の下町パワーから恵比寿・広尾の洗練されたライフスタイルまで、一本の路線上に東京の多様な魅力が凝縮された稀有な存在です。沿線最安7.3万円(北千住)から最高12.2万円(神谷町・虎ノ門ヒルズ)までの幅広い家賃レンジ、銀座や六本木への乗り換え不要の直通アクセス、そして虎ノ門・麻布台・北千住で進む大規模再開発による将来的な資産価値の向上──。これらの要素が揃う日比谷線沿線は、初めての一人暮らしから投資目的の物件購入まで、あらゆるニーズに応える路線と言えるでしょう。
この記事でご紹介した家賃データや再開発情報を参考に、ぜひご自身のライフスタイルに合った駅を見つけてみてください。
■ 出典・参考資料
・家賃相場データ:SUUMO掲載の賃料データ(ワンルーム・1K・1DK 平均値、2026年1月10日閲覧時点)
・混雑率データ:国土交通省「東京圏における主要区間等の混雑の見える化(令和6年度)」
・路線基本情報:東京メトロ公式サイト、Wikipedia「東京メトロ日比谷線」
・再開発情報:各事業者プレスリリース、東京都都市整備局公開資料、BuildApp News
■ 免責事項:本記事の情報は2026年2月時点で公開されている資料に基づいて作成しています。家賃相場は市場動向により変動し、再開発計画は事業者の判断により変更・延期される場合があります。お部屋探しの際は、最新の情報を不動産会社にご確認ください。本記事は特定の物件や投資を推奨するものではありません。