日暮里・舎人ライナー沿線の住みやすさ・家賃相場ガイド|通勤時間・おすすめ駅TOP5【2026年版】

日暮里・舎人ライナー沿線
住みやすさ・家賃相場ガイド
日暮里〜見沼代親水公園 全13駅を徹底比較【2026年版】
日暮里・舎人ライナーとは? — グリーン&マゼンタが彩る”足立の大動脈”
日暮里・舎人ライナー(にっぽり・とねりライナー)は、荒川区の日暮里駅から足立区の見沼代親水公園駅までを結ぶ全長9.7km・全13駅の新交通システム(AGT)です。2008年3月30日に開業し、かつて「鉄道空白地帯」と呼ばれた足立区北部の交通事情を劇的に改善しました。ラインカラーは「沿線の自然」を表すグリーンと「街の活性化」を象徴するマゼンタの2色構成で、車両の両端にそれぞれの色が配されているのが特徴です。
全線高架・コンピュータ制御の自動運転(ドライバーレス)で、踏切ゼロ・定時運行率の高さが魅力です。日暮里駅ではJR山手線・京浜東北線・常磐線・京成本線に、西日暮里駅では東京メトロ千代田線に接続しており、都心主要ターミナルへのアクセスは見た目のイメージ以上にスムーズです。そして何より注目すべきは、23区内屈指の家賃の手頃さ。都心直結ながら5万円台〜6万円台で1Rや1Kの部屋が見つかる沿線は、東京広しといえど多くはありません。
その一方で、朝ラッシュ時の混雑率は5年連続全国ワースト1位(2024年度:177%)という課題も抱えています。本ガイドでは、こうした「光と影」の両面を包み隠さずお伝えしつつ、混雑を賢くかわす住まい選びのヒントや、再開発による将来性も含めた沿線の総合力を解説します。各駅が所在する荒川区・足立区の詳しい住環境(子育て支援・治安・生活スポットなど)は、それぞれの区別ガイドをあわせてご覧ください。
路線の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 東京都交通局 日暮里・舎人ライナー(東京臨海新交通) |
| 運営 | 東京都交通局(公営交通) |
| 路線記号 | NT |
| ラインカラー | ■ グリーン + ■ マゼンタ |
| 区間 | 日暮里(荒川区)⇔ 見沼代親水公園(足立区) |
| 営業キロ | 9.7 km(全線高架複線) |
| 駅数 | 13駅 |
| 開業 | 2008年3月30日 |
| 輸送システム | 側方案内軌条式・自動運転(5両編成) |
| 運賃(全線) | 340円(IC 335円) |
| 所要時間(全線) | 約20分 |
| 運行間隔 | 朝ラッシュ 約3〜4分 / 日中 約5〜6分 |
車両は2022〜2024年度にかけて新型330形(3次車)が12編成60両投入され、全編成の約8割がオールロングシートに切り替わりました。これにより1両あたりの定員が17人増加し、輸送力の強化が図られています。また全車両に防犯カメラが設置されており、セキュリティ面でも安心です。都営交通の一路線であるため、都営地下鉄や都営バスとの乗り継ぎ割引が適用される点も家計に優しいポイントです。
沿線の家賃相場比較(全13駅)
日暮里・舎人ライナーの家賃は、都心寄りの日暮里・西日暮里が最も高く、足立区の中間〜北部にかけて5万円台後半〜6万円台前半まで下がる明確なグラデーションを描きます。23区内の他路線と比較しても、同程度のアクセス環境で家賃5万円台は破格といえるでしょう。以下はSUUMO(2026年1月10日時点)のデータに基づく1R・1K・1DK平均値です。
| 駅名 | 記号 | 所在区 | 家賃相場 (万円/月) |
日暮里までの 所要時間 |
|---|---|---|---|---|
| 日暮里 | NT-01 | 荒川区 | 7.9 | — |
| 西日暮里 | NT-02 | 荒川区 | 7.5 | 約1分 |
| 赤土小学校前 | NT-03 | 荒川区 | 7.0 | 約3分 |
| 熊野前 | NT-04 | 荒川区 | 6.4 | 約5分 |
| 足立小台 | NT-05 | 足立区 | 6.2 | 約7分 |
| 扇大橋 | NT-06 | 足立区 | 6.0 | 約8分 |
| 高野 | NT-07 | 足立区 | 5.9 | 約10分 |
| 江北 | NT-08 | 足立区 | 6.4 | 約11分 |
| 西新井大師西 | NT-09 | 足立区 | 6.1 | 約13分 |
| 谷在家 | NT-10 | 足立区 | 5.8 | 約14分 |
| 舎人公園 | NT-11 | 足立区 | 6.2 | 約16分 |
| 舎人 | NT-12 | 足立区 | 6.7 | 約18分 |
| 見沼代親水公園 | NT-13 | 足立区 | 5.7 | 約20分 |
ピンクでハイライトした高野(5.9万円)、谷在家(5.8万円)、見沼代親水公園(5.7万円)は、沿線で最も家賃を抑えられる3駅です。東京23区内で5万円台の駅は数えるほどしかなく、SUUMOの「東京駅30分以内で家賃が安い駅ランキング」にも扇大橋駅が上位にランクインしています。一方、日暮里(7.9万円)・西日暮里(7.5万円)はJR線やメトロとの接続駅のため沿線では高めですが、荒川区としてはごく標準的な水準であり、都心への利便性を考えればリーズナブルです。
通勤・通学の利便性
混雑率 — 全国ワースト1位だが、改善の動きも
国土交通省の都市鉄道混雑率調査(2024年度実績)によると、日暮里・舎人ライナーの最混雑区間は「赤土小学校前→西日暮里(7:30〜8:30)」で、混雑率は177%。東京圏平均の139%を大きく上回り、5年連続で全国ワースト1位を記録しています。この数値は「体が触れ合うが新聞は何とか読める」程度の混み具合に相当します。
ただし、この状況は行政も重く受け止めています。2025年12月22日から2026年3月27日までの平日、東京都交通局と足立区の連携による直行バス実証実験が実施中です。江北駅前から西日暮里駅前・日暮里駅前まで、朝7時台に1日3便の直行バスを運行し、ライナーの混雑分散を図っています。実験結果をもとに今後の恒常化や拡充が検討される見込みで、改善への道筋が見えつつあります。
また、混雑のピークは7:30〜8:30に集中しているため、出勤時間をずらせるフレックスタイム制やテレワークを取り入れている方であれば、ピークを避けた快適な乗車が十分に可能です。9:00以降は混雑率が大幅に下がり、日中は着席できるゆとりがあります。
日暮里駅から主要ターミナルへの所要時間
日暮里・舎人ライナーの最大のメリットは、日暮里駅と西日暮里駅という2大乗り換え駅を起点に、都心のほぼ全方面にアクセスできることです。日暮里駅から主要駅への所要時間を以下にまとめます。
| 目的地 | 所要時間 | ルート |
|---|---|---|
| 東京 | 約11分 | JR山手線 or 上野東京ライン |
| 上野 | 約4分 | JR山手線 or 京浜東北線 |
| 池袋 | 約14分 | JR山手線 |
| 新宿 | 約21分 | JR山手線 |
| 渋谷 | 約30分 | JR山手線 |
| 品川 | 約20分 | JR山手線 or 京浜東北線 |
| 大手町 | 約18分 | 西日暮里乗換 → メトロ千代田線 |
| 成田空港 | 約36分 | 京成スカイライナー(日暮里駅から) |
特筆すべきは、日暮里駅が京成スカイライナーの停車駅であるという点です。成田空港まで最短36分という破格のアクセスは、出張や海外旅行が多い方にとって沿線に住む大きな動機になります。また、西日暮里駅からは東京メトロ千代田線に乗り換えることで、大手町・表参道・代々木公園方面へ直通でアクセスでき、通勤先の選択肢がさらに広がります。
つまり、沿線の中間駅(扇大橋や江北など)に住んだ場合でも、日暮里まで約8〜11分+山手線で東京駅まで約11分=合計約20分前後で東京駅圏に到達できるのです。家賃6万円台で「東京駅まで20分」は、コストパフォーマンスとしては極めて高い水準です。
乗り換え利便性
日暮里・舎人ライナーは単独の路線ですが、起点の2駅で多路線に接続するため、実質的な乗り換え利便性は高い水準にあります。
| 駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
|---|---|---|
| 日暮里 (NT-01) |
JR山手線・京浜東北線・常磐線 京成本線・京成スカイライナー |
成田空港へ最短36分。JR北改札方面へ徒歩約3〜4分。 |
| 西日暮里 (NT-02) |
JR山手線・京浜東北線 東京メトロ千代田線 |
千代田線で大手町・表参道方面へ直通。乗り換え約5〜6分。 |
| 熊野前 (NT-04) |
都電荒川線(東京さくらトラム) | 王子・大塚・早稲田方面へ。のんびり下町散策にも。 |
日暮里駅と西日暮里駅は駅間わずか500m(徒歩約7分)と近接しており、「日暮里でJR・京成を使い、西日暮里でメトロ千代田線を使う」という使い分けが可能です。通勤先によってルートを柔軟に選べるのは、この2駅に近いエリアに住む大きなメリットです。また、熊野前駅では都電荒川線(東京さくらトラム)に接続しており、王子方面への移動や沿線散策にも便利です。
日暮里・舎人ライナー おすすめ駅 TOP5
扇大橋駅(NT-06)
コストパフォーマンスで選ぶなら扇大橋は最有力候補です。家賃6.0万円は23区内で東京駅まで20分圏内としては破格の水準。駅前には「すこやかプラザあだち」(2025年4月開業の医療・健康複合施設)が立地し、生活インフラが着実に充実しています。尾久橋通り沿いにはスーパーや飲食店が並び、荒川河川敷まで徒歩圏のため、ランニングやサイクリングも日常的に楽しめます。駅前では共同住宅の開発プロジェクト(2026年12月竣工予定)も進行中で、街の新陳代謝が活発なエリアです。
西日暮里駅(NT-02)
JR山手線・京浜東北線・東京メトロ千代田線の3路線が使える交通のハブ駅です。家賃7.5万円は荒川区としては標準的ですが、千代田線で大手町まで約15分、表参道まで約25分という利便性を考えれば十分にお値打ち。そして最大の注目ポイントは、駅前で進行中の大規模再開発です。地上46階・高さ約170mの住宅棟と地上10階の商業棟からなる複合施設が2030年度竣工予定で、保育施設や文化交流施設も入る計画。街の風景が一変する再開発を先取りして住むなら今がチャンスです。
江北駅(NT-08)
2022年1月に開院した東京女子医科大学附属足立医療センター(450床・3次救急)の最寄り駅です。大学病院の立地は周辺の住環境に安心感をもたらすだけでなく、医療従事者向けの住宅需要の増加で街の活性化にも貢献しています。駅から病院まで徒歩圏で、日用品の買い物にも便利な商業施設が揃います。混雑緩和を目的とした直行バス実証実験の始発駅でもあり、通勤の選択肢が広がりつつある成長エリアです。
舎人公園駅(NT-11)
駅名の通り、約63haという都内屈指の広大な都立舎人公園が目の前に広がります。野球場・テニスコート・じゃぶじゃぶ池・バーベキュー広場を擁する同公園は、春にはネモフィラやソメイヨシノの名所として多くの来園者で賑わいます。公園の緑に隣接しながら都心まで20分台という環境は、子育てファミリーにとって理想的。家賃6.2万円で「公園徒歩0分」の暮らしが叶う、自然派志向の方にぴったりの駅です。
日暮里駅(NT-01)
沿線の起点であり、JR3路線+京成線+舎人ライナーの5路線が利用できる一大ターミナルです。京成スカイライナーで成田空港まで36分というアクセスは唯一無二。繊維問屋街として有名な「日暮里繊維街」や、谷中銀座商店街への徒歩圏で下町情緒を日常的に楽しめます。家賃7.9万円は沿線最高値ですが、山手線駅直結としては驚くほどリーズナブル。池袋(14分)・東京(11分)・上野(4分)と全方位に強く、通勤先を選ばない万能型の駅です。
沿線の再開発・将来性
西日暮里駅前 — 46階タワー&商業施設の大規模複合再開発
西日暮里駅前で進行中の「西日暮里駅前地区第一種市街地再開発事業」は、沿線最大の再開発プロジェクトです。2025年1月31日に東京都知事より市街地再開発組合の設立認可を受け、本格始動しました。計画では、地上46階・高さ約170mの住宅棟と、地上10階・延床面積約55,000㎡の商業棟の2棟が建設されます。保育施設、コンベンション施設、文化交流施設も入る複合開発で、地区面積は約2.3ha。2030年度の竣工を目指しています。完成すれば西日暮里の駅前風景は一変し、沿線全体の不動産価値向上にも波及効果が期待されます。
江北エリア — 大学病院を核としたまちづくり
2022年に開院した東京女子医科大学附属足立医療センター(足立区江北4丁目)は、区東北部唯一の3次救命救急センターとして機能しています。大学病院の立地を核に、周辺では医療・福祉関連施設や住宅の整備が進んでおり、「すこやかプラザあだち」(2025年4月開業)のような医療・介護・健康の複合拠点も誕生しました。足立区はこのエリアを「大規模土地利用転換にあわせた一体的なまちづくり」の重点地区と位置づけています。
足立区全域 — 千住大川端地区にタワーマンション4棟
足立区千住関屋町では、約4.3haの大規模敷地に地上29〜38階建てのタワーマンション4棟(総戸数約2,100戸)と商業施設を建設する「千住大川端地区開発計画」が進行中です。第1期(地上29階棟・34階棟)は2028〜2029年度竣工予定、第2期(35階棟・38階棟)は2033年度竣工予定。直接の舎人ライナー沿線ではありませんが、足立区全体の都市機能向上と資産価値の底上げに寄与するプロジェクトとして注目されています。
混雑緩和の将来展望
朝ラッシュの混雑率177%という課題に対し、東京都交通局は2022〜2024年度に330形新型車両の全面投入によるロングシート化で輸送力を増強。さらに2025年12月から江北駅前→日暮里駅前の直行バス実証実験を開始しました。現状では車両基地の容量制約から編成数の増加は困難ですが、バスとの連携による需要分散やオフピーク通勤の促進、さらにはICT技術を活用した混雑情報のリアルタイム配信といった多角的な取り組みが続いています。中長期的には抜本的な輸送力増強策の検討も期待されており、「伸びしろ」の大きい路線といえるでしょう。
こんな方におすすめ
日暮里・舎人ライナー沿線は、まず何より「23区内でとにかく家賃を抑えたい方」に最適です。家賃5万円台〜6万円台で1Rや1Kの部屋が見つかるエリアが沿線に多数あり、東京駅まで20分前後で通えるコストパフォーマンスは都内随一です。新社会人や転職直後で出費を抑えたい単身者、共働きで貯蓄を重視するカップルにとって、住居費を浮かせながら都心通勤を実現する現実的な選択肢となります。
成田空港アクセスを重視する方にも見逃せない路線です。日暮里駅から京成スカイライナーで成田空港まで36分という速さは、海外出張が頻繁なビジネスパーソンや留学経験者、海外旅行好きにとって日常的なアドバンテージになります。
さらに、自然と共に暮らしたいファミリー層にも魅力的です。舎人公園駅をはじめとする沿線には、荒川河川敷や見沼代親水公園など大規模な緑地が豊富。都心での仕事と自然の中での子育てを両立させたい方に向いています。足立区の子育て支援制度の詳細や治安情報については、足立区の住みやすさガイドをあわせてご確認ください。
そして、再開発の「先行者利益」を狙う資産形成志向の方。西日暮里の46階タワー再開発、江北の医療拠点整備、足立区千住の大規模タワーマンション計画と、沿線の都市機能は今後5〜10年で大きく変貌します。現在の手頃な家賃水準で住みながら、将来の資産価値上昇を見据えるのは賢い戦略です。
まとめ
日暮里・舎人ライナーは、東京23区内で最も家賃の手頃なエリアの一つと、日暮里・西日暮里を起点とする都心全方位アクセスを同時に手に入れられる、いわば「都心への最短距離にある穴場路線」です。混雑率の高さは事実ですが、フレックスタイムやテレワークの活用、直行バス実証実験に代表される行政の改善努力によって、この課題は着実に緩和に向かっています。
西日暮里駅前の大規模再開発、江北の大学病院を核としたまちづくり、330形新型車両によるサービス向上と、沿線は「これから大きく変わる」フェーズにあります。家賃が手頃な今のうちに住み始め、街の成長とともに暮らしの質が高まっていく — そんな将来への期待感を込めて、日暮里・舎人ライナー沿線をお部屋探しの候補にぜひ加えてみてください。
各駅が所在する荒川区・足立区の詳しい住環境(子育て支援制度、治安データ、おすすめスポットなど)は、それぞれの区別「住みやすさ完全ガイド」をあわせてご覧ください。
※ 家賃相場は SUUMO 掲載データ(2026年1月10日時点)の平均値であり、物件の条件・時期により異なります。
※ 混雑率は国土交通省「都市鉄道の混雑率調査」(2024年度実績)に基づきます。
※ 所要時間は NAVITIME・駅探(2026年2月時点)のデータを参考にした目安であり、ダイヤ改正・遅延等により変動します。
※ 再開発情報は各事業者・自治体の公式発表に基づいていますが、計画変更の可能性があります。
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