京急本線沿線の住みやすさ完全ガイド|家賃相場・通勤時間・おすすめ駅TOP5【2026年版】

🚃 京急本線沿線の住みやすさ完全ガイド
鮮やかな赤い車体が象徴の京急本線。品川から横浜をわずか17分、さらに三浦半島の先端・浦賀まで全56.7 kmを駆け抜けるスピード路線です。都営浅草線への直通運転で日本橋・浅草方面にも1本でアクセスでき、空港線経由で羽田空港にも直結。品川の大規模再開発が進む今、沿線全体の将来性に注目が集まっています。
路線の基本情報
京急本線は、東京都港区の泉岳寺駅から神奈川県横須賀市の浦賀駅までを結ぶ京浜急行電鉄の幹線です。路線記号は「KK」、イメージカラーは赤(#E5171F)。1899年に関東初の電気鉄道として開業した歴史ある路線で、関東の大手私鉄では珍しい標準軌(1,435 mm)を採用しており、快特の最高速度120 km/hというスピード感が最大の魅力です。泉岳寺駅で都営浅草線・京成線と直通し、日本橋・浅草・成田空港方面まで乗り換えなしで移動できるネットワークの広さも特筆に値します。沿線は東京都の港区・品川区・大田区から、川崎市、横浜市、そして横須賀市までと非常に広域にまたがっています。
| 運営事業者 | 京浜急行電鉄(第1種鉄道事業者) |
|---|---|
| 路線記号 | KK |
| イメージカラー | 赤(バーミリオン) |
| 区間 | 泉岳寺 ― 浦賀 |
| 営業キロ | 56.7 km |
| 駅数 | 50駅(起終点含む) |
| 軌間 | 1,435 mm(標準軌) |
| 電化方式 | 直流 1,500 V 架空電車線方式 |
| 列車種別 | エアポート快特 / 快特 / 特急 / エアポート急行 / 普通 |
| 品川→横浜 所要時間 | 快特 約17分 / 特急 約23分 / 普通 約50分 |
| 運賃(IC) | 初乗り 136円 / 品川→横浜 313円 / 泉岳寺→浦賀 710円 |
| 通勤定期(1ヶ月) | 品川→横浜 8,600円 / 京急蒲田→品川 8,290円 |
| 主な車両 | 新1000形(ステンレス・アルミ各タイプ)/ 1500形 / 600形 / 2100形(クロスシート快特) |
| 直通運転 | 都営浅草線 ⇔ 京成線 ⇔ 北総線 ⇔ 成田スカイアクセス線 |
| 開業 | 1899年1月21日(大師線区間) / 本線全通 1930年 |
| 最高速度 | 120 km/h(快特) |
沿線の家賃相場比較
京急本線は都心の品川エリアで9〜10万円台、大田区の蒲田・大森エリアで6〜7万円台、川崎・鶴見で6万円前後、横浜以南で5〜7万円、そして横須賀方面で3〜5万円台と、非常にダイナミックな家賃グラデーションが特徴です。同じ品川アクセス圏でも、JR京浜東北線の並走区間と比較して京急沿線は家賃がやや安い傾向があり、スピードを活かしたコスパの高い住まい選びが可能です。以下は主要駅のワンルーム・1K・1DK中心の家賃相場です。
| 駅名 | 所在地 | 家賃相場(万円) | 品川までの目安 |
|---|---|---|---|
| 泉岳寺 | 港区 | 10.5 | 約2分 |
| 品川 | 港区 | 9.4 | ― |
| 北品川 | 品川区 | 9.2 | 約2分 |
| 青物横丁 | 品川区 | 8.6 | 約5分 |
| 立会川 | 品川区 | 7.7 | 約7分 |
| 平和島 | 大田区 | 7.1 | 約9分 |
| 梅屋敷 | 大田区 | 6.9 | 約11分 |
| 京急蒲田 | 大田区 | 7.5 | 約10分(エア急) |
| 雑色 | 大田区 | 6.8 | 約14分 |
| 六郷土手 | 大田区 | 6.3 | 約16分 |
| 京急川崎 | 川崎市川崎区 | 6.7 | 約8分(快特) |
| 京急鶴見 | 横浜市鶴見区 | 6.0 | 約15分 |
| 生麦 | 横浜市鶴見区 | 5.0 | 約18分 |
| 京急新子安 | 横浜市神奈川区 | 4.7 | 約20分 |
| 横浜 | 横浜市西区 | 6.9 | 約17分(快特) |
| 日ノ出町 | 横浜市中区 | 7.0 | 約22分 |
| 井土ヶ谷 | 横浜市南区 | 5.1 | 約26分 |
| 弘明寺 | 横浜市南区 | 5.2 | 約28分 |
| 上大岡 | 横浜市港南区 | 6.4 | 約23分(快特) |
| 金沢文庫 | 横浜市金沢区 | 5.4 | 約32分(快特) |
| 金沢八景 | 横浜市金沢区 | 4.9 | 約35分 |
| 横須賀中央 | 横須賀市 | 5.0 | 約42分(快特) |
| 浦賀 | 横須賀市 | 4.1 | 約60分 |
※出典:SUUMO 家賃相場データ(2026年1月更新、マンション・アパート・ワンルーム基準)。所要時間は平日日中ダイヤの目安。
通勤・通学の利便性
混雑率データ
京急本線は首都圏の主要私鉄の中では混雑率が比較的穏やかな路線です。国土交通省の混雑率調査によると、最混雑区間は戸部→横浜で、2023年度の実績では116%でした。これは「吊り革にはつかまれるが新聞を広げるのは難しい」程度の水準で、田園都市線(131%)やJR中央線快速(161%)と比べるとかなりゆとりがあります。横浜以南から品川方面への通勤では、横浜で多くの乗客が降車するため、横浜以北で一気に混雑が緩和される傾向があります。また、快特は品川〜横浜間を途中2駅(京急川崎・京急蒲田)しか停まらない高速サービスのため、混雑が特定の列車に集中しやすい一方、特急や普通を選べば比較的空いた車内で通勤できるのも京急ならではの特徴です。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 最混雑区間 | 戸部 → 横浜 |
| ピーク時間帯 | 7:30〜8:30 |
| 混雑率(2023年度) | 116% |
| 参考:2019年度 | 143% |
| 参考:JR京浜東北線(大井町→品川) | 145% |
| 参考:東急東横線(祐天寺→中目黒) | 155% |
※出典:国土交通省「都市鉄道の混雑率調査」。京急本線の2024年度最新値は公表データの区間定義により変動する場合があります。
主要ターミナルへの所要時間
京急本線最大の強みは、標準軌のスピード性能と都営浅草線直通を組み合わせた広域アクセスです。品川から横浜までの快特17分はJR東海道線(18分)とほぼ同等でありながら、運賃313円(IC)はJR(310円)とほぼ同額。さらに、泉岳寺から先は都営浅草線に直通するため、日本橋・浅草・押上方面にも乗り換えなしでアクセスできるのが大きな魅力です。
| 出発駅 | 目的地 | 経路 | 所要時間(目安) |
|---|---|---|---|
| 京急蒲田 | 品川 | エアポート急行 直通 | 約10分 |
| 京急川崎 | 品川 | 快特 直通 | 約8分 |
| 横浜 | 品川 | 快特 直通 | 約17分 |
| 上大岡 | 品川 | 快特 直通 | 約23分 |
| 横須賀中央 | 品川 | 快特 直通 | 約42分 |
| 京急蒲田 | 羽田空港 | 空港線 直通 | 約10分 |
| 品川 | 日本橋 | 都営浅草線直通 | 約18分 |
| 品川 | 浅草 | 都営浅草線直通 | 約28分 |
| 品川 | 押上(スカイツリー前) | 都営浅草線直通 | 約32分 |
| 横浜 | 羽田空港 | エアポート急行 | 約27分 |
乗り換え利便性
京急本線は品川・横浜という2大ターミナルを擁し、JR各線や私鉄・地下鉄との乗り換えが極めて充実しています。泉岳寺では都営浅草線に直結し、品川ではJR山手線・東海道新幹線・リニア中央新幹線(将来)に乗り換え可能。京急蒲田は空港線の分岐駅として羽田空港への玄関口となり、京急川崎ではJR東海道線・南武線と接続します。横浜以南でも上大岡で横浜市営地下鉄ブルーラインと接続し、金沢八景では横浜シーサイドラインに乗り換えられるなど、南北に長い路線を補う横方向のネットワークが充実しています。
| 乗り換え駅 | 接続路線 | 備考 |
|---|---|---|
| 泉岳寺 | 都営浅草線(直通) | 日本橋・浅草・押上・成田空港方面へ直通 |
| 品川 | JR山手線 / 東海道線 / 横須賀線 / 京浜東北線 / 東海道新幹線 | リニア中央新幹線(将来)、メトロ南北線延伸(将来) |
| 京急蒲田 | 京急空港線 | 羽田空港へ直結 |
| 京急川崎 | JR東海道線 / 南武線 / 京浜東北線(川崎駅) | 川崎駅まで徒歩約3分 |
| 横浜 | JR各線 / 東急東横線 / みなとみらい線 / 相鉄線 / 横浜市営地下鉄 / 横浜高速鉄道 | 神奈川最大のターミナル |
| 上大岡 | 横浜市営地下鉄ブルーライン | 横浜南部の拠点駅 |
| 金沢八景 | 横浜シーサイドライン | 八景島・新杉田方面 |
| 堀ノ内 | 京急久里浜線 | 三浦海岸・三崎口方面 |
おすすめ駅TOP5
第1位 🥇 京急蒲田駅(大田区)
品川まで快特で約10分、空港線乗り換えで羽田空港へも約10分という「都心にも空にも近い」二刀流が最大の魅力です。家賃相場7.5万円は品川区内の駅より2万円ほど安く、駅前には商店街や大型スーパーが揃い日常の買い物にも困りません。2012年に完成した高架駅舎は広々として清潔感があり、出張が多いビジネスパーソンや共働き世帯に特に人気。大田区の詳しい住環境はこちらをご覧ください。
第2位 🥈 上大岡駅(横浜市港南区)
快特停車駅で品川まで約23分、家賃相場6.4万円。横浜市営地下鉄ブルーラインとの乗り換え駅で、横浜駅・関内方面にも地下鉄1本でアクセスできるダブルネットワークが強み。駅ビル「ウィング上大岡」には百貨店・映画館・飲食店が集積し、生活利便性は沿線随一。駅周辺は横浜市南部の商業拠点として発展しており、ファミリー層が暮らしやすい成熟した街です。
第3位 🥉 京急川崎駅(川崎市川崎区)
快特停車で品川まで約8分、家賃相場6.7万円。JR川崎駅まで徒歩約3分で乗り換え可能なため、実質的に東海道線・南武線・京浜東北線も使えるマルチアクセス環境です。駅前には「ラゾーナ川崎」をはじめ大型商業施設が林立し、ショッピング環境は申し分なし。さらに京急川崎駅西口では地上24階建の再開発ビルが計画されており、2028〜2030年にかけて街が大きく変貌する見込みです。隣接地には2030年10月開業予定の1万人収容の新アリーナプロジェクトも進行中です。
第4位 雑色駅(大田区)
家賃相場6.8万円で品川まで約14分。普通列車のみ停車する各停駅ですが、その分落ち着いた住宅街の雰囲気が魅力です。駅前の「雑色商店街」は全長約400 mにわたり100以上の店が連なる活気ある商店街として知られ、惣菜や精肉の名店が揃います。京急蒲田まで1駅で乗り換えれば快特・空港線へスムーズにアクセスでき、生活コストを抑えつつ都心通勤したい単身者に最適な穴場駅です。
第5位 弘明寺駅(横浜市南区)
家賃相場5.2万円で品川まで約28分。横浜市内でありながら5万円台で住めるコスパの良さが際立ちます。駅前の弘明寺商店街は横浜最古の商店街のひとつで、昔ながらの個人商店と現代的なチェーン店が共存する温かみのある街並み。横浜の中心部まで快特で約6分と近く、通勤にも休日の買い物にも便利です。緑豊かな弘明寺公園が隣接しており、自然を身近に感じながら暮らせる環境が魅力です。
沿線の再開発・将来性
① 京急品川駅 地平化・2面4線化&品川駅西口大規模再開発
京急本線沿線で最も注目度の高い再開発が品川駅周辺です。現在、京急品川駅は高架の2面3線という手狭な構造ですが、これを地平に降ろして2面4線に拡張する大規模工事が進行中。完成すれば混雑緩和と列車運行の安定性が飛躍的に向上します。併せて、旧シナガワグース跡地には京急電鉄とトヨタ自動車が共同で地上28階・高さ約152 mのオフィス・商業・ホテルの複合ビルを建設中で、2029年度の開業を予定しています。さらに国道15号の上空にはデッキが新設され、品川駅の東西をシームレスにつなぐ歩行者ネットワークが整備されます。リニア中央新幹線や東京メトロ南北線の品川延伸と合わせ、品川は東京を代表する広域交通ハブへと進化する見通しです。港区・品川区エリアの住環境については各ガイドもご参照ください。
② 京急川崎駅 西口再開発&新アリーナ計画
京急川崎駅西口では、地上24階建の複合ビルを核とする「京急川崎駅西口地区第一種市街地再開発事業」が都市計画決定済みで、2025年度着工・2028〜2030年完成を目指しています。また、駅前の旧自動車教習所跡地には「Kawasaki Arena-City Project」として1万人超収容の新アリーナが2030年10月開業予定。多摩川河川敷の整備とも連動し、京急川崎駅周辺は「エンタテインメント×国際ビジネス拠点」として大きく生まれ変わります。
③ 沿線ホームドア整備・バリアフリー化
京急電鉄は2025年度の鉄道事業設備投資計画として総額370億円を投じ、品川駅周辺の連続立体交差事業に加え、駅ホームドアの設置や駅舎バリアフリー化を推進中です。安全性と快適性の向上は沿線全体の暮らしやすさに直結する取り組みです。
④ 羽田空港アクセス線との競合・補完
JR東日本が計画する「羽田空港アクセス線」の整備も進んでおり、将来的には東京駅から羽田空港へ直結する新ルートが誕生します。京急にとっては競合相手となりますが、空港線の利便性や品川駅の抜本的な改良によって京急独自の優位性は維持されるとみられています。京急蒲田駅周辺の不動産価値が空港需要に支えられる構図は今後も続く見通しです。
こんな方におすすめ
京急本線は、品川・日本橋方面への通勤をスピーディーにこなしつつ、羽田空港へのアクセスも重視したい方に最も適した路線です。出張や旅行で飛行機を頻繁に利用するビジネスパーソンにとって、空港線直結の利便性は他路線にない大きなアドバンテージ。京急蒲田を中心としたエリアなら都心・空港どちらへも10分圏内で、家賃は7万円台前半に収まります。
また、混雑率116%という首都圏有数のゆとりある通勤環境を求める方にもおすすめです。快特のスピード感を活かせば、横浜から品川まで17分、横須賀中央からでも42分と、沿線南部からの通勤も十分に現実的。上大岡や金沢文庫エリアでは5〜6万円台で広めのお部屋が見つかりやすく、子育てファミリーにも人気です。
さらに、品川駅の大規模再開発や京急川崎の新アリーナ計画など、沿線全体で将来の資産価値上昇が見込まれるため、投資的な観点で早めに住まいを確保したい方にも注目いただきたい路線です。
まとめ・お問い合わせ
京急本線は「スピード × 羽田アクセス × 穏やかな混雑率 × 品川再開発の将来性」という四つの強みを持つ、首都圏でもユニークなポジションの路線です。泉岳寺の10.5万円から浦賀の4.1万円まで、全56.7 kmにわたる幅広い家賃グラデーションの中から、ライフスタイルと予算に合わせた最適な住まいを選ぶことができます。都営浅草線直通で日本橋・浅草方面にも1本、羽田空港へも乗り換えなしという路線ネットワークの広さは、通勤・出張・旅行すべてのシーンで暮らしの質を高めてくれるでしょう。
各エリアの子育て環境・治安・生活スポットなどの詳細情報は、港区・品川区・大田区の各住みやすさガイドもあわせてご覧ください。
※本記事の家賃相場はSUUMO掲載データ(2026年1月更新、マンション・アパート・ワンルーム基準)を基に算出しています。実際の賃料は物件の築年数・面積・設備等により異なります。
※混雑率データは国土交通省「都市鉄道の混雑率調査」に基づきます。京急本線の2023年度最混雑区間:戸部→横浜 116%。2024年度の最新値は区間定義の変更により数値が異なる場合があります。
※所要時間・運賃は平日日中ダイヤの目安であり、時間帯や列車種別により変動します。
※再開発計画の内容・完了時期は変更される可能性があります。最新情報は京浜急行電鉄・各自治体の公式発表をご確認ください。
※本記事は2026年2月時点の情報に基づいて作成しています。